宇宙空間は完全な真空ではなく、希薄ながらも星間ガスが存在しています。その星間ガスは、超新星爆発によってまき散らされたものです。50億年前に、その星間ガスの中でまず太陽が誕生し、数億年後に微惑星の衝突・合体から地球が誕生します。本書は、地球の生い立ちから現在の地球のシステムまでを一冊で完全網羅。ダイナミックな内容を一つ一つ丁寧にわかりやすく解説していきます。
書籍詳細
一冊で読む 地球の歴史としくみ
「地球」の過去と現在をダイナミックに読み通す!

- 著者名
- 山賀進
- ISBN
- 978-4-86064-276-1
- ページ数
- 344ページ
- サイズ
- 四六判 並製
- 価格
- 定価1,870円 (本体1,700円+税10%)
- 発売日
- 2010年12月22日発売
品切れ
内容紹介
著者コメント
(「はじめに」より)
かつては地球を研究する学問は、地質学、岩石・鉱物学、古生物学、地球物理学、地震学、地球化学などと細分化されていました。これらが、いまでは地球科学、さらには惑星までも視野に入れた地球惑星科学となってきました。こうした視野で自然を見ることも大切だということが、少しでも伝われば幸いです。
この本の第Ⅰ部では、私たちの地球の歴史を追っていきます。
私たち人類を育んできた地球には46億年の歴史があります。その歴史の中には、現在の地球とはまったく違う様子を見せた時代もありました。でも、そうした環境の激変にも耐えて、生命は連綿と続き、私たち人類をはじめ、今日地球で生きているすべての生物につながっているのです。また、日本列島が登場したのは、地球の歴史の中では比較的新しい4億5000万年前ほどのことです。ユーラシア大陸の東に付加体として成長をはじめ、なぜか2500万年ほど前からユーラシア大陸から分裂し(日本海が拡大し)、今日のような弧状列島になってきました。こうした地球と日本列島の歴史を概観します。
第Ⅱ部では、地球の仕組みを述べます。地球上で起きている地震、火山などのさまざまな現象、また地磁気や重力などを解説し、それらを総合すると何が浮かび上がってくるのか、地球全体では何が起こっているのかということを明らかにしていこうと思います。さらに、現在心配されている地球温暖化にも触れてみました。
過去50年間で、地球科学にはダイナミックな進展があり、それは現在も進行中です。この本では現段階でわかった地球の歴史や仕組みを述べました。しかし、今後の科学・技術の発展で、思わぬ展開があるかもしれません。その新しい地平を切り拓こうとする、若い人たちの登場を期待したいと思います。
著者プロフィール
山賀進(やまが すすむ)
1949年新潟生まれ
1968年東京都立立川高校卒業
1973年名古屋大学理学部地球科学科卒業
1973年から麻布中学校・高等学校教諭(理科・地学)
著書『君たちの地球はどうなっているのか そして、どうなっていくのか
-かけがえのない地球-』(麻布文庫)
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