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シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話
大島さくら子

写真:シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話

英語講師としてのキャリアはもう今年で19年目になりますが、私が教えている受講生の90%がさまざまな企業で働くビジネスパーソンです。特に平日の夜のクラスは、仕事帰りのスーツに身を包んだ受講生でいっぱいになります。そこで受講生の皆さんのお話を聞いて、私がいつも受ける印象は、実際に英語を使ってすでにお仕事をなさっている受講生の方々は、ビジネスの場面では、けっして完璧な英語ではないけれども、「なんとかなっている」「通じている」という事実です。営業、商品開発、秘書など、皆さんそれぞれ専門分野があり、今までの業務経験と知識で、足りない英語力をカバーして、実務レベルではちゃんと意思疎通をはかり立派に業務を遂行なさっているのです。海外出張にも頻繁に出かけ、外国人顧客との英語での商談も、通訳を通さないでこなしている方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、問題は、ビジネス上ではあるけれども 直接業務には関係のない場面での英語でのコミュニケーション能力のようです。ビジネスに直接関係する英会話というのは、現場で実際に働いている方々にとっては、実はそれほど難しくないのではないかと思います。私が社会人になってから1年間だけ留学したOxford大学でも、私の専門のアジアの近・現代史の話題であれば、Oxford大学の優秀なイギリス人学生達相手であっても、そこそこ渡り合えたという記憶があります。ただ、それとは関係ない、いわゆる「一般英会話」となってしまうと、相手の言っていることが急に聞こえなくなったり、会話のスピードについていけなくなったりして、冷や汗をかき、会話の輪の中にポツンと1人だけ置いてきぼり、という悲しい経験をたくさんしています。
つまり、自分の得意分野の英語であれば「なんとかなる」のです。それ以外の、社会的な話題、日常の話題、文化的な話題など、多岐にわたるさまざまなトピックに遭遇したときに、本当の英語力が試されると言えるのではないでしょうか。
そこで、このようにビジネスを離れた場面での同僚や取引先などとの会話に困っている方々のお役に立ちたいと思い、書き上げたのが本書になります。今までのビジネス英会話本がカバーしきれなかった、気軽な雑談、世間話、趣味・娯楽などの社交上の話題、さらに祝日・年中行事、文化・習慣の違いなど、非常に幅広いトピックを扱いました。なので、テキストとして活用していただけるだけでなく、読み物としても楽しめる内容になっているのではと自負しています。
もちろん、職場で、会議とプレゼンテーションで、商談でそしてさまざまな会合で使われるビジネス上の話題も網羅しています。
ダイアロークを作成したのは、私の長年の友人である、現在ニューヨーク在住のアメリカ人ビジネスパーソンです。当時金融業界に勤めていた彼は1994年〜1999年、東京に駐在していました。そして、現在はニューヨークで音楽関係の会社を経営しており、ビジネスの第一線で活躍中です。彼は今でも、東京とのビジネスのやりとりが頻繁にあり、年に数回来日するので、日本人ビジネスパーソンのメンタリティを十分理解しています。長く日本に住んでいる外国人、または英語講師だと、日本人の英語に慣れてしまって知らず知らずのうちに日本人にわかりやすいように英語を使う傾向があると思います。その点、彼は容赦(?!)ありません。彼自身が日本語を話さないというのもあって、あくまでも、自分たちnative speakersが使う自然な英語だけを使ってダイアローグを作成しています。つまり、本書には実際に、今、現地で使われている言葉・表現が満載されているのです。
さらに本書では、今までのビジネス英会話本ではあまりページを割くことができなかった、重要な文法・語法を詳しく解説しています。やはり、文法を知らずに表現だけ丸暗記しても、応用が利かず、結局英語力は伸び悩んでしまいます。ある程度の文法力、そして語彙力があってはじめて正しい文章を組み立てることができ、それらを応用することができるのです。
そして、同じく応用を利かせるという点で力を入れたのが、表現のバリエーションと同義語の紹介です。いつも同じ受け答えでは、聞いている方も話している方もワンパターンでつまらないですよね。「会話はキャッチボール」とはよく言われます。色々な変化球を投げることができ、そして同時にそれらを受けられることができるようになると、英語を話すのがますます楽しくなります。
語学をマスターするには時間がかかりますが、費やした時間とエネルギーに比例して英語力は伸びていくと私は信じています。ぜひ、本書を楽しみながら繰り返し読んで学習していただき、多くのビジネスパーソンの方々が、さまざまな話題のストックを抱え、どんな場面でもひるまず“打てば響く”ような受け答えができるようになりますようにと、心から願っております。

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2008年01月17日

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