コラム

著書コラム

英語の出し入れ実践トレーニング
林 功

写真:英語の出し入れ実践トレーニング

改めて考えてみると、僕が新しい本のアイデアを思いつくのは、授業中が最も多いようだ。電車の中で週刊誌の中刷りをボンヤリ眺めているときや、犬たち(アイザック&タロウ)の散歩中に彼らのウンチをひろいあげつつ、「それもいいなあ・・・」とアイデアが浮かぶこともある。しかし、大抵は、TOEFL 対策クラスを教えている最中にそれはおこる。PCに向かってReadingとかListeningの問題を解いている生徒の横顔をちらと見て、答えをクリックしようとして迷う彼らの指先に無言の気合を送るとき、またはこちらの説明がうまく伝わったのか生徒の瞳の奥がきらりと瞬くような気がしたとき。そんなとき、決まって僕の中に流れるのが「ナルホドボクデモヤクニタテルワケダ」というフレーズ。すると、僕のサービス精神にじんわりエネルギーが注がれ、「具体的に誰かの役立つモノを作る」という目標に向かってコツコツと作業は開始される。

例えば『アメリカ中学教科書で英語を学ぶ』を書いたときは、生徒がどんな英文を読むとWow!と自然に驚くのかを毎日しつこく観察していたら、留学中に集めたアメリカ中学教科書にたどり着いた。『TOEFL英文法徹底対策』は、生徒たちがミスする度にミス回避のポイントを繰り返し叫び、問題に正の字を入れていたら、いつのまにか実践的解法マニュアルが出来上った。

で、今回の『英語の出し入れ実践トレーニング』はどうかというと、これもTOEFL対策クラスでの試行錯誤から。この3年余り、難関のTOEFL iBT対策で苦しむ教え子たちと一緒に、Reading、Listening、 Speaking、Writingの4セクションすべてを有機的にまとめて攻略する方法を考え続けてきた。そして教室の実践演習を通してたどり着いたのが、このListeningとSpeakingを同時に鍛える「英語の出し入れ」という発想。「英語の音のかたまりを耳から入れて可能な限りそのまま口から出す、その際、意味もしっかり考える」という素朴な理論だが、現場で試行錯誤を重ねるうちに、教え子たちのListeningとSpeakingは確実に進化してきた。僕かなりワンパターンだから、ここまで来れば考えることはただひとつ、今度は読者の役に立つ番だ。

『英語の出し入れ実践トレーニング』の詳細はこちら

2009年08月19日

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