コラム

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世界史劇場 イスラーム世界の起源
神野正史

写真:世界史劇場 イスラーム世界の起源

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(オットー=ビスマルク)
「歴史を学ばぬ民族は必ず亡びる」(アーノルド=トィンビー/吉田茂など)
過去、たくさんの偉人たちが繰り返し繰り返し、「歴史を学ぶことの重要性」を説きつづけてきました。
しかしながら、現在、世界中を見渡して、我が国・日本ほど歴史教育をないがしろにしている国・民族が他にあるでしょうか。
表面的な豊かさに目を奪われていますが、日本は今、いつ何時、足をすくわれるかわからない、累卵の危うさにあると言えます。
原因はいろいろ考えられます。
戦後、民族の誇りを持てない教育が施されたこと。
そして、「丸暗記主義学習」が徹底されたこと。
これでは、若者が歴史を学ぶ歓びや意義を見いだせなくなってしまうのも当然です。
私は、予備校講師として、これではいけない、と、「歴史を苦行僧のように暗記する」のではなく、「理解する」「体感する」「たのしむ」「歓びを感じる」「人生に活かす」歴史学習を心がけながら、講義を展開してきました。
そのおかげで、毎年、受講生からは絶大な支持を得てきました。
しかし、一方で、限界も感じるようになります。
毎年毎年、受講生からどれほど熱狂的支持を得たところで、所詮、それも「小さな教室の中」だけのこと。
「歴史を学ぶ歓び」「その重要性」をもっともっと多くの人に伝えたい!
そんな想いが募り、やがて、それがひとつの形となって実を結びます。
それが「世界史ドットコム(http://sekaisi.com/)」です。
私の予備校での講義を「映像講義」に移植して、公開したものです。
すると、受験生だけでなく、社会人、主婦、教師、その他諸々、下は小学生から、上は63歳のご隠居の方まで、幅広い人たちから賞賛を浴び、大きな反響を呼びました。
でも、まだ足りない。
この「世界史ドットコム」の教材は、映像講義のため、たいへんわかりやすいのは利点なのですが、「パソコンがないと受講することができない」のがネックです。
「パソコン講義」という形態は、「ひとりでもたくさんの人に!」というコンセプトから見れば、限界があります。
そんなときでした。
ベレ出版からお声がかかったのは。
じつは、こうして生まれたのが、ベレ出版「世界史劇場シリーズ」です。
これは、私が講義で使用しているテキストをそのまま使用し、なるべく臨場感が伝わるように工夫して著されたものです。
制作にあたっては、ベレ出版の担当様といろいろ話し合い、アイディアをいただきました。
そのおかげ様をもちまして、とてもよいものができあがったと思っております。
あとは、この「世界史劇場シリーズ」を通じて、ひとりでもたくさんの人が「歴史を学ぶ歓び」そして「その重要性」を体感してほしい、また、そのきっかけになってほしい。
それを願うばかりです。

『世界史劇場 イスラーム世界の起源』の詳細はこちら

2013年04月03日

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