コラム

ぶかぶかのベレー帽

「神は細部に宿る」ため、「紙の細部を変える」?

この度、ベレ出版では本の「表紙」の紙の銘柄を変更しました。肌触りが柔らかくなめらかで、白の風合いも素敵な紙になります。数多くの銘柄を検討した中からこれぞというものを編集部全員で選びました。本の「表紙」とは、「カバー」のことではなく、カバーを外した裸の状態の外皮のことをいいます。なので、普段はあまり人の目につくことはありません。書店の方でも「表紙」については見ることも触れることも(意外と)あまりないのではないでしょうか。今年の1月の新刊、『疑問に迫る日本の歴史』、『宇宙はなぜ「暗い」のか?』の2点から始め、重版する書籍についても随時変更していきます。デザイナーさんから特別な指定がある場合以外はすべて同じ銘柄を使用していくつもりです。創業からまる18年にして初めての変更になりました。これまで18年間使い続けていた用紙も耐久性が高く、コストパフォーマンスも優れ、特に不満はありませんでした。愛着もありましたが、私たちは変更することを決意しました。ただシンプルに、少しでも本の質感を上げたいという想いからです。ベレ出版の本は何かを学ぶものがほとんどです。読者の中にはカバーを外して持ち歩き、通勤・通学の電車で読んでくださる方も多くいらっしゃいます。そのような方にも気持ちよく使って頂きたい、手に持つだけでちょっとだけ嬉しい気持ちになって頂きたい、そういう想いを込めた変更です。本作りは終わりのない作業です。「これで完璧」「これが答え」ということがありません。どんな本にも必ずどこかに改善するべき点があります。地味なところの地味な改善ではありますが、今回の用紙変更はそのような果てしない編集作業を見つめ直すよい機会にもなりました。「神は細部に宿る」ため、「紙の細部を変える」という、“紙”の本ならではの改善点でした。これからも、“神ってる”本を目指しながらも、少なくとも“紙ってる”本は作り続けたいと思います(昨年の流行語で失礼しました)。

バンドウ

2017年02月27日

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