コラム

著書コラム

英語上達完全マップ 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法。
森沢洋介

写真:英語上達完全マップ 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法。

 はるか昔、私が英語学習を始めた頃、英語学習のための情報は限られていました。砂の中から砂金を拾うように、数少ない有益な情報を、一つずつ集めていったものです。当時、国内で英語を身につけようとした人は同じような努力をしていたに違いありません。それから幾星霜。豊かだった私の頭髪が消え失せ、腹筋がくっきり割れていた腹部に脂肪の層が形成されるのに十分な時が流れ、情況は一変しました。書店に行けば、英語学習関連本が津波のごとく唸りを上げ、当時その存在の影さえなかったインターネットでは、有益な情報が惜しげも無く開陳されています。
 しかし、これほど豊穣な情報がありながら、学習者たちの迷いは依然として解消されていないようです。一つの原因は、これらの情報が宝石箱をひっくり返したように、無造作に投げ出されていることではないでしょうか?
 有効な学習法は紹介されても、それをどのようにどのくらい行うかについての具体的な記述は不十分だったり、個々のトレーニングをどのように繋げ、英語力の向上を実現するかは学習者に任されています。私自身が英語の学習に励んでいた時も、見つけ出した学習法を前に、「さて、この方法を、どんな教材を使い、どんな風に、どれだけやれば効果がでるんだろう?」と思案したものです。また、一つの方法でそれなりの効果を得た後も、次の段階に進む際に新たな学習法の採用や全体的な学習プラニングに悩み、その度に学習の停滞・停止期間を作ってしまいました。
 私が、「英語上達完全マップ」で試みたのは、このような欠落点を埋めることです。具体的には次の2点です。

1.トレーニングの数を絞り、できる限り具体的に説明する。
2.個々のトレーニングを英語上達という目的達成の中で、どのように結合し役立てていくか学習・トレーニングプランを示す。

 本書の内容は、まず、昨年(2004年)4月に、ウェブ・サイトとして発表しました。もともと本にすることを考えていたので、ウェブ・サイトとしては、異例の活字量で、ネット空間には馴染まないのではないかと思っていましたが、思いがけないほどの反響があり、現在までに、25万件を越すアクセスがあります。この種の情報が、求められながら現在までほとんど無かったことの証なのでしょう。
 本書は、かつての私のように勉強法に迷う学習者が、英語学習の深い霧を抜けるお手伝いをすることを目的としています。霧が晴れ、拓けた景色を望む地点までくれば一安心。私の地図と首っ引きで歩く必要はしだいになくなるでしょう。徐々に、自分のペース・コースで、確信を持って、英語学習の旅を続けることができるようになります。さらに遠い地点を目指し、新たな地図を必要とする時が来るかも知れませんが、その時は自分自身の地図を描くことができるようになっているに違いありません。
 無駄が少なく、効率的な学習法は存在しますが、魔法のように英語をマスターできる方法はありません。英語を身につけるためには、どうしても多少の時間、エネルギーが必要です。けれど、そうして身につけた英語は多くの楽しみ・喜びをもたらし、また日本語を通してだけでは見ることができなかった世界への扉を開いてくれます。無理のないペースで、途中の風景を楽しみつつ、疲れたら一休みしながら、歩き続けましょう。本書が「約束の地」へ向かい旅を続ける学習者のお役に立てることを願っています。

『英語上達完全マップ 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法。』の詳細はこちら

2005年10月01日

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