コラム

著書コラム

CD BOOK イギリス暮らしの英語表現 英国ホストファミリー滞在12ヵ月
津野志摩子

写真:CD BOOK イギリス暮らしの英語表現 英国ホストファミリー滞在12ヵ月

この本の完成を見守るかのように、我家の愛猫タビシカはあの世に旅立ってしまいました。その朝、モスグリーンのくりくり目を私の方に向けた後、さっと向きを変え、また眠りに入りました。それから30分後に息が途絶えていました。なんと彼女は自ら北の方向に頭を向けて、永遠の眠りについたのです!(日本で亡くなった人は北枕にするということはご存知ですよね?) それから驚いたことに、潮の干満時刻表(河口近くの川のそばに住んでいる住民には必需品なのです)を見ると、潮が最高にひいている時!彼女はその日できっかり16歳6ヵ月の生涯をまっとうしたのでした。
食欲がなくなったタビシカのことを心配して動物病院に連れて行ったのがそれから4ヵ月前のこと。その時点で腎臓がかなり弱っているので、余命いくばくもないことを宣言され、大ショック。いつも元気な我家の猫は20歳くらいまで、またはギネスブックに載るくらい長生きしてくれると信じていたからです。(イギリスでは20歳くらい長寿の猫もまれではありません!!) ねずみ捕り名手で多いときは1日に3匹もかわいいフィールド・マウスを捕り、急いで我々に見せに持ち帰ったタビシカ。なんと死の5週間前までもねずみを捕って食べていたのですから驚きです。そして死の1週間前に姿を消したので、あわてて探すと、いつもハンティングに出かけていた野原に行っておりました。そこで野ねずみさんや野うさぎさん(うさぎも生涯中5匹捕った!)に最後のお別れをしてきたようです。
ねずみ捕り名猫でありながら、人なつっこく、お客様がいらしても、だれかれ構わず、すぐ膝に乗ってしまう英語と日本語を解したバイリンガルの猫。特に日本人のお客様は大好きでした。なんといっても大好物のカツオ節をお土産に持ってきてくれるんですもの。
さて、さて、ここはどこかの雑誌の『我家の愛猫自慢』コーナーではなかったですね。(そうです。新著紹介のコラムなのです)でも、猫好きでもペット好きでもなかった私がこちら、イギリスに住んで20年以上もすると、こちらの人たちの動物愛護精神がのり移ってくることがわかりました。まず、ペット類を人間同様に扱い、she, he, her, hisなどと言い表しているのに驚いた20年前。そして、それが自然にできるようになったら、かなりイギリス暮らしに慣れてきた証拠です。タビシカが亡くなると、近所の人たち、友達からお悔やみの言葉をいただきました。Sympathyというお悔やみのカードを贈ってくれた人もいます。Birthday cardのみならず、このようないろいろな種類のカードを気軽に使いわけることができるようになったら、イギリス暮らしに慣れてきた第二の証拠です。
著書『イギリス暮らしの英語表現』は四季折々の移り変わりの中で、今でも受け継がれているイギリスの風習、伝統なども含み、現在の人々の暮らしぶりを描いたものです。典型的な中流のホストファミリーに滞在している留学生、泉京子が中心となり、家族との会話が展開されていきますが、そこにはフレーズや大切な英語表現、イギリス英語単語集、日常生活のとっておきの情報なども満載されております。美しい装丁と軽快で生き生きとしたイラスト、その上すばらしい英語を話す東京在住の5人の英国人の吹き込みCD。(こちらに住んでいる英国人よりもきれいな英語!?) まさに読んで、見て、聴いて楽しい本。本書が皆様の愛読書の一冊に加えられることを願っております。

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2006年11月01日

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