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  • 著者のコラム

私が英語書を108冊書くことになった理由

著者 長沢寿夫(ながさわ としお)

第2回 誰にも真似できない教え方をみつける

 私は、独自の教え方を見つけることにしました。

 その見つけ方は一般の先生たちとは違っていたかもしれません。私はあまり英語の参考書を読みませんでした。

 どうしたかというと、自分が知りたい、教えたい文法項目を決め、その文法を使った例文をいくつも並べて、それらの例文をじっとながめるのです。

 すると徐々に、その例文を理解するための「法則」が、次から次へ頭にうかんでくるようになりました。

アイデアイメージ

 ある日、西宮にあった電器製品の修理専門店に行った帰りに、公園のベンチに座って、これから教えに行く生徒のために、中学生のための自主学習教材を読んでいました。この瞬間のことをよく覚えています。

 ふと、[比較の法則]が頭に浮かんできました。

I am the tallest of the three.
I run fastest in our class.

 この2つの例文をながめていると、~estをあらわす最上級の前にtheがある文とない文があることに気づきました。そのときにできあがったのが

一番大事なのだ(the)と大事ではないのだ(the)の法則]です。

まず、estがついている単語をかくします。

I am the ■■■ of the three.

I run ■■■ in our class.

上の文は意味がわからなくなってしまいました。

下の文は、意味は通ります。

estがついている単語がないと意味がわからない文になってしまう
→大事な単語なのでtheがつく
estがついている単語をかくしても文の意味が通る
→かくした単語は「おまけ」

「おまけ」のはたらきをする単語は、文法用語で副詞といいます。副詞にはtheをつける必要がないのです。この「副詞」がどんな単語かわかる生徒とわからない生徒がいます。でもこの法則なら、副詞かどうかがわからなくてもtheをつけるかつけないかがわかるのです。

これが、[一番大事なのだ(the)と大事ではないのだ(the)の法則]です。

 私は、英語を教えるために、文法項目ごとに英語の例文を並べ、じっくりながめて法則化していきました。

 ふつうの参考書にある教え方では理解できない生徒さんでも、どんなに英語が苦手な子でも、理解できるヒントになるのが英語を法則化することだと気づいたのです。これを考えついてから、私は次から次へ法則をつくっていきました。

 そして、次の法則が頭に浮かんできたときに、〈これで私は大丈夫だ、ふつうの英語の先生には負けない〉という自信がわいたのをおぼえています。

 その法則とは、否定文と疑問文のつくり方の法則です。

 notを入れる位置を決めると、疑問文をつくることができる、画期的な法則です。

(1) (2) not [否定文の法則]
(2) (1) ?  [疑問文の法則]

 notの位置は次のようにすると決めることができます。
 たとえば、

You have a book. の場合、
You have (あなたは持っている)
You a book (あなたは本)

 どちらがより意味がわかるかを考えます。

 この2つをくらべると You have(あなたは持っている)のほうがよくわかるので、haveの前にnotを入れます。すると次のようになります。

You not have a book.

この英文を(1) (2) not[否定文の法則]にあてはめると、

You   not have a book.
(1) (2)

となり、(2)のところに単語を入れると疑問文をつくることができます。

 この(2)に入る単語が「助動詞」です。

 助動詞の使い分けについては、この法則が便利です。助動詞の見分けがつかなくても大丈夫!

主語の次にisがくるときだけdoes、そのほかはdoを使う法則

 この法則の通りに考えると、主語「You」の次はhaveが来ているので(2)にはdoが入ることがわかります。

You do  not have a book.
(1) (2)

となります。(1) (2) not[否定文の法則]で文ができあがれば、(2) (1)?[疑問文の法則]にあてはめることができます。

Do you   have a book?
(2)  (1)

 この英文は、中1で習いますが、次の英文は中3で習います。

You have seen Tokyo Tower.
You have(あなたは持っている)
You seen(あなたは見た)
You Tokyo Tower(あなたは東京タワー)

 この3つの日本語をくらべると、You seen(あなたは見た)が一番よくわかります。このことから、seenの前にnotを入れればよいことがわかります。

You  have not seen Tokyo Tower.[否定文の法則]
(1) (2)

 となり、[疑問文の法則]にあてはめます。

Have   you seen Tokyo Tower?[疑問文の法則
(2) (1)

 先ほどの中1で習う英文と、この中3で習う英文とでは、同じように見えても文のつくりがまったく違います。

 同じhaveでも使い方が違うのです。

 でも、法則を覚えてしまえば、中学1年生でも中3で習う否定文と疑問文をつくることができます。

 この法則を思いついたときに、はやく本を出さなければならないと強く思いました。

使命感イメージ

(第3回 私は誰よりも努力して日本一になる! に続きます)


記事を書いた人:長沢寿夫(ながさわ としお)
1980年 ブックスおがた書店のすすめで、川西、池田、伊丹地区の家庭教師をはじめる。
1981年~1984年 教え方の研究のために、塾・英会話学院・個人教授などで約30人の先生について英語を習う。その結果、やはり自分で教え方を開発しなければならないと思い、長沢式の勉強方法を考え出す。
1986年 旺文社『ハイトップ英和辞典』の執筆・校正の協力の依頼を受ける。
1992年 旺文社『ハイトップ和英辞典』の執筆・校正のほとんどを手がける。
[主な著書]『中学校3年分の英語が教えられるほどよくわかる』『ワークシート版中学校3年分の英語が教えられるほどよくわかる』『とことんわかりやすく解説した中学3年分の英語』(ベレ出版)『中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本』(明日香出版社)

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