シリーズ第3弾。本書では、『論語』の文章を使って漢文訓読の技術を学んでいきます。「子曰く」で有名な『論語』は落語、お芝居の台詞や、慣用句にも使われており、日本人にとって、書物と知識の象徴のようなものです。第一部では返り点、送り仮名のある文章で練習し、第二部では白文を読んでいきます。二千年以上前に書かれた文章を読むための技術を学ぶことは、日本語の表現を豊かにすることにつながっています。
書籍詳細
漢文が読めるようになる 論語編
漢文訓読の基本を学んで、『論語』の原文を読んでみましょう!

- 著者名
- 幸重敬郎
- ISBN
- 978-4-86064-258-7
- ページ数
- 176ページ
- サイズ
- A5判 並製
- 価格
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2010年05月07日発売
品切れ
内容紹介
著者コメント
(「はじめに」より)
本書は『論語』を漢文で読んでみようとするものです。『論語』をはじめとする中国の古典が私たち日本人に浸透したのは、漢文訓読という技術があったからです。外国語で書かれている文章を日本語として読みこなそうとして生まれたのが「漢文訓読」です。本来漢字だけが並んでいるものに、私たちの先祖は句読点を付け、さらに返り点や送り仮名を付けて読んできたのです。この「漢文訓読」の方法を使って『論語』の原文(白文)に挑戦してみましょう。本書では、どう読めば意味が通じるのかを考えながら返り点や送り仮名を付けて読んでいく、という伝統的な訓読の方法を解説していきます。そのため本書では『論語』の中から漢文訓読の修得に役立つ文章を選びました。
著者プロフィール
幸重敬郎(ゆきしげよしろう)
1963年大分市生まれ。愛媛大学法文学部卒業。
熊本大学大学院文芸研究科修士課程修了。専攻は中国史(宋元時代)。
1994年から予備校で漢文を教え始める。
1997年より河合塾講師。
漢文を明るく、楽しく、元気よく教えることを心がけている。
著書『漢文が読めるようになる』『中国英雄列伝を漢文で読んでみる 』
(以上ベレ出版)
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