さかのぼること2000年。古代ギリシャの時代から、現在に至るまで、科学と科学者はどのような物語をつむいできたのでしょうか。それぞれの時代にさまざまなことが考えられ、パラダイムを形成し、失敗を繰り返しながらも連綿と続いてきた「科学のストーリー」は、時に甘美で時に苦しく、現代に生きる私たちを惹きつけます。「生物学者としてのアリストテレス」など、意外(?)なことを知ることも本書の魅力の一つです。
書籍詳細
科学者たちはなにを考えてきたか
科学者たちを見つめれば、科学の歴史が見えてくる。

- 著者名
- 小谷太郎
- ISBN
- 978-4-86064-294-5
- ページ数
- 192ページ
- サイズ
- 四六判 並製
- 価格
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2011年08月18日発売
品切れ
内容紹介
著者コメント
(「はじめに」より)
本書は、歴史に燦然と輝く大科学者の中から何人かを選び、その科学者が真理にいたる道のりを紹介し、さらに成果そのものを説明するものです。
科学者の伝記というと、科学者の子どもの頃のエピソードは熱心に蒐集するものの、その科学はなおざりにすませるものが目につきます。本書ではなるべく正確にその成果を解説するべく努めました。
科学に何ができるのか、科学はどういう役割をもつものか、そういう科学への認識や科学思想は時代とともに変化します。そもそも私たちの知っている科学が誕生したのはここ400年以内のことです。なので、ここ数百年の科学者とその成果をピックアップすれば、そういう科学思想の変化を概観できることになります。
人類の科学への認識がどのように変化していったか追いつつ、ついでに科学者の人間的エピソードも楽しんでいただければ幸いです。
著者プロフィール
小谷 太郎(こたに たろう)
1967年生まれ。
東京大学理学部物理学科卒。理学博士。理研、NASAゴダード宇宙飛行センターなどを経て現在早稲田大学研究院講師。
著書に『「元素」のスゴい話 アブない話』(青春出版社)『宇宙の謎が手に取るようにわかる本』(中経文庫)、『図解雑学 単位と定数のはなし』(ナツメ社)など多数。
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