蒸した米を酒に、練った小麦粉をパンに変える一方、食べ物を腐らせたり、恐ろしい伝染病を起こしたりするのも微生物。そして、動植物の遺骸や人間が作りだすゴミを分解し、地球と共生しながら地球を回しているのも微生物。では微生物とは一体どんな生き物なのでしょうか?じつは答えるのが難しいこの問いに対し、本書では、「見えない」「巨大な」「多様な」という3つの形容詞を鍵にして語ります。そして、その中でも「多様性」について、「発酵する微生物」「病気を起こす微生物」「環境の中の微生物」の3つのトピックに分けて、詳しく解説していきます。
書籍詳細
見えない巨人―微生物
系統分類できない雑多な生物の集まり「微生物」とは一体どんな生き物なのか

- 著者名
- 別府輝彦
- ISBN
- 978-4-86064-450-5
- ページ数
- 264ページ
- サイズ
- 四六判 並製
- 価格
- 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
- 発売日
- 2015年11月02日発売
内容紹介
著者プロフィール
別府輝彦(べっぷ てるひこ)
1961年、東京大学大学院化学系研究科修了
1977年、東京大学大学院農学生命科学研究科教授
1994年、日本大学生物資源化学部教授
2006年、日本大学総合化学研究所教授
東京大学名誉教授
日本学士院会員
平成24年度 文化功労者
著書に『応用微生物学は種の多様性にはじまる』(三田出版会)、『新・微生物学(新装第2版』(講談社)ほか。