世界事情を地図に表した本。現代は世界中の様々な分野の統計資料やデータが溢れています。しかし数値を眺めるだけでは、なかなかそのデータが意味することを理解するのは困難です。そこでそれらのデータを地図やグラフに起こしてみると、複雑な状況がより明瞭に理解でき、意外な一面も見えてきます。本書では、アジア・ヨーロッパ・南北アメリカ・オセアニアのそれぞれの地域や国が抱える問題や変わりつつある事柄を地図上に可視化して、その実態を解説していきます。「聖地・メッカの入場制限」「アフリカの携帯電話事情」「イギリスのワイナリー」「多国籍化するアメリカ車」など、世界各地の動きを視覚的に理解できる一冊となっています。
書籍詳細
地図化すると世界の動きが見えてくる
世界各地の変化や実態を地図上に可視化し、視覚的に理解する

- 著者名
- 伊藤智章
- ISBN
- 978-4-86064-598-4
- ページ数
- 176ページ
- サイズ
- A5変形
- 価格
- 定価1,870円 (本体1,700円+税10%)
- 発売日
- 2019年11月13日発売
内容紹介
著者コメント
(「はじめに」より)
グローバル化し、目まぐるしく変わっていく世界の今をつかむには、地図を見るのが一番です。本書は、世界各地の現状と課題を、地図を通じて大づかみにする本です。
世界の各地域を6つの章に分けて、最近の話題や過去の時代からの変化の過程など、テーマに沿った地図に解説を加えています。本書で登場する地図は、高校で地理を教える私が日々のプリントやスライドを作るノウハウを生かして自分で描いたものです。章末のコラムでは、対象地域と日本との関わりについて、関連する地図を交えて紹介しています。
ICT 化が進む最近の学校では、生徒自身がパソコンを使って、自ら地図を描き、地図を使って議論したり、プレゼンテーションをすることが推奨されています。2022年には約30年ぶりに高校で「地理」が必修になりますが、新しく設置される必修科目「地理総合」では、「自ら地図を描き、考える」学習が前面に出されています。本書を読んでいただくことで、そうした「今どきの地理の授業」を追体験していただけると思います。気候や産業、人口など、テーマごとの世界全体の様子や、日本のデータを使った内容については、前著『地図化すると世の中が見えてくる』(ベレ出版:2016年)をご覧ください。
東アジアから南極まで、順を追って読んでいただいてもいいですし、ざっとページをめくって、気になる地図がある項目から読み始めていただいても構いません。読み終わった後、「地図って面白いなあ、使えるなあ、描いてみたいなあ」と、感じていただければ幸いです。
著者プロフィール
伊藤 智章(いとう ともあき)
静岡県立高校教諭・日本地図学会学校GIS教育専門部会主査
NPO法人「伊能社中」ティーチング・フェロー
1973年 静岡県生まれ。
立命館大学大学院文学研究科地理学専攻博士前期課程修了
教育現場のニーズを踏まえ、「ほぼ無料」、「教科書準拠」をモットーに、
デジタル地図を使った教材と、作り方のノウハウを多数発表している。
過去15年来、生徒からも同僚からも「いとちり先生」と呼ばれ続けて現在に至る。
著書『いとちり式地理の授業にGIS』(古今書院)、『地図化すると世の中が見えてくる』(ベレ出版)
ブログ「いとちり」(http://itochiriback.seesaa.net/)
e.mail geo-ito@bea.hi-ho.ne.jp
この書籍とオススメの組み合わせ
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