イタリア語の文章や会話を楽しむには、単語を覚えるだけでは不十分で、いくつかの単語が組み合わさって違う意味になるイディオム(慣用句)や相性の良い単語の組み合わせ(連語、コロケーション)を知っておく必要があります。本書では、無数にあるイディオム、連語のうち、イタリア語講師や、翻訳通訳の仕事を通して著者が「これは必ず覚えておかなければならない」と思う、必須のものを厳選し、例文とともに紹介します。
基本の文法書を終えて、さらに多くの例文にふれたい学習者、語彙力を強化したい学習者におすすめの一冊です。
書籍詳細
例文と覚える イタリア語必須イディオム・連語1493 [音声DL付]
イタリア語の読解力・表現力・語彙力をさらに鍛えるのに最適!
![例文と覚える イタリア語必須イディオム・連語1493 [音声DL付]](/books/imgresize/774.jpg/175/0)
- 著者名
- 本多孝昭
- ISBN
- 978-4-86064-635-6
- ページ数
- 344ページ
- サイズ
- A5判 並製
- 価格
- 定価2,750円 (本体2,500円+税10%)
- 発売日
- 2020年11月25日発売
内容紹介
著者コメント
(「まえがき」より)
イタリア語の会話や文章に親しむためには、文法の理解はもちろんのこと、豊富な語彙力が求められます。しかしその語彙力も、個々の単語の意味を知っているというだけでは不十分で、複数の単語が組み合わされて特別の意味を形成するイディオム(慣用句)を理解してはじめて語彙力が備わったということができるでしょう。
ところが、単語やイディオムのほぼすべてを網羅する辞書はともかく、書店で必須単語集は見かけても、イディオムをまとめた書籍を目にすることはほとんどありません。これはイディオムが、単語同様、無数に存在して、しかも単語のように使用頻度で重要度をランク付けしにくいという特徴を有するからでしょう。いかなる分野で使用するかによってそのイディオムの重要度は当然変わるものです。
このように書物にまとめにくいイディオムですが、私はそれを、必要と思われるものだけピックアップし、その意味と用例を添えて一冊の本にしたいと考えました。これは私自身、かねてより構想を描いていたものです。必要と思われるイディオムは、私がこれまで翻訳や通訳、イタリア語指導の過程でストックしてきた原文などを細かくチェックして選び出したものです。
当然のことながら、本書に列挙されたもの以外にも重要なイディオムはたくさん存在するはずです。しかし、おおむねスタンダードなものは押さえたつもりです。少なくともイタリア語の効率的学習にとってはプラスになると言えるでしょう。
書籍のタイトルの中に「連語」とあるのは、イディオムとは言えないけれど、複数の単語をセットにして理解するのが望ましいと思われる語句を本書に多数掲載したからです。これらの連語も、イタリア語学習者にとって、文章の理解、会話の発展に大いに寄与すると確信しています。
なお、用例の表現や内容、使用する単語には、やや難しいものも含まれます。その場合は、そのイディオム・連語自身が一般的にそのような状況下で用いられるものなのだとご理解ください。
例外ですが、連語ではない通常の単語をいくつかあげています。掲載したほうがいいとの判断からです。こちらもご理解ください。
できるだけ自然な用例を作成する必要上、本書掲載のイディオムを他のイディオムの用例中に使用するケースがありますが、その点もご了承ください。
用例の中には、独立したイディオムとして掲載されてはいないものの、十分掲載に値するイディオムがときに含まれます。それらに関しては、索引に収めることとしました。索引もぜひ参考にしてください。本文からの学習だけでなく、索引からの学習も効果的と考えます。
本書の執筆にあたっては、数多くの用例をひとつひとつ丁寧にチェックしてくださったディエーゴ・ペレッキアさんに、この場を借りて心よりお礼を申し上げます。
著者プロフィール
本多孝昭(ほんだ たかあき)
京都大学法学部卒業。
イタリア文化の本髄に触れてみたいとの一心から独学でイタリア語を学び、現在は、日伊学院でイタリア語の文法や和訳を指導するかたわら、翻訳・通訳にもたずさわる。
イタリア語通訳案内士。
著書に『MP3 CD-ROM付 本気で学ぶイタリア語』、『CD BOOK 本気で学ぶ中級・上級イタリア語』(ともにベレ出版)がある。
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