書籍詳細

昆虫学者の目のツケドコロ
おなじみの昆虫を、ちょっと違う視点で見てみませんか?

昆虫学者の目のツケドコロ
著者名
井手竜也
ISBN
978-4-86064-657-8
ページ数
271ページ
サイズ
四六判 並製
価格
定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
発売日
2021年05月26日発売

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内容紹介

昆虫学者が植物の前に突っ立っている――。
昆虫学者が目の前にいる昆虫ではなく、なにか別の存在に思いを馳せている――。
昆虫学者が顕微鏡やカメラをうれしそうに覗き込んでいる――。

昆虫の研究者は、昆虫を見てどんなことを考えているのか?
研究対象に没頭するその目には、そこにいる虫だけではない、いろいろなものが映っている。誰もが知っている身近な昆虫をとおして見えてくる、虫たちのおもしろくて奥深い世界を紹介。
気づいたときには、あなたも昆虫学者になっているはず!

昆虫が気になるすべての方に送る、世界が広がる一冊。

著者コメント

(「はじめに」より)

 「昆虫」と聞くと、目を輝かせる人たちがいる。昆虫学者だ。ここでいう昆虫学者とはなにも、仕事として昆虫を研究している人たちだけではない。毎日の暮らしのなかで、昆虫との一期一会の出会いを大切にしている人たちは、おおむねみんな昆虫学者だ。
 一期一会といっても、虫なんて、いつでもどこでも、いくらでもいる。でもじつは、昆虫には想像を超えるほどいろいろな種類がいて、その多くは、短い期間しか姿を現さないし、決まった場所だけをすみかにしている。絶滅が心配されているような種類だっている。だから、こちらから探さない限り、ほとんどの昆虫には一生出会うことはないし、出会った昆虫にまた出会えるとは限らない。
 虫嫌いな人や、好きでも嫌いでもない人にしてみれば、そんなのどうでもいいことだろうし、なんなら出会わないほうがいいに違いない。でも、昆虫たちは、人の身近にもたくさんの種類が生息しているので、その存在に気づいていなくても、人はいつもどこかで昆虫に出会っている。だから、幸か不幸かその存在に偶然気づくことがある。
 そんなとき、すぐに払いのけてしまうのは、もったいないことかもしれない。偶然のその出会いは、何かを学ぶきっかけにだってなる。体は小さくても、昆虫は立派な野生動物で、アフリカの草原で暮らすゾウやライオン、大海原で暮らすクジラやイルカにも負けない、ダイナミックな自然の営みを繰り広げている。自然の厳しさや雄大さ、そしておもしろさを、足元に広がっている昆虫たちの世界も同じように教えてくれるのだ。
 昆虫との出会いを大切にしている昆虫学者たちは、そんな足元に広がる小さな昆虫たちの大自然から、たくさんのことを学んでいるようだ。いったいその目には、どんなふうに世界が見えているのだろう。少しおじゃまして、昆虫学者たちが見ている世界を一緒にのぞいてみよう。

著者プロフィール

井手 竜也(いで たつや)
1986年、長崎市出身。
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究員。
博士(理学、九州大学)。
九州大学大学院 比較社会文化研究院 特別研究者、森林総合研究所 特別研究員などを経て、2017年より現職。
専門はタマバチ科の生態や分類など。
2018年の特別展「昆虫」では監修者のひとりとして活躍。

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