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  • 著者のコラム

英語の上達が早い人の7つの特徴 その2

著者 富岡恵

こんにちは、英語パーソナルトレーナー・文筆家・講師の富岡恵です。
4回連載でお伝えしている「英語の上達が早い人の7つの特徴」
前回解説した特徴その1「運動部・楽器経験者 or ゲーマー」

に続きまして、今回は2回目です。ここから2つずつ特徴を紹介していきます。

2)日本語力が高い

私が大学に入学してすぐのオリエンテーションで、ある教授に「どうしたら英語が上手くなりますか?」と前のめりで質問したところ、返ってきた答えが「母語を鍛えなさい!」でした。

母語?日本語を鍛えるの?とメガネをあげる私に先生は言いました。「外国語は母語を超えることはありませんからね。まずは基礎となる母語の語彙や表現力を増やすこと」。これを聞いた私は大きく頷いて日本語の小説を読み漁り(主に村上春樹)、新聞も読みまくったのでした。

開かれた本
▲日本語での読書量、どのくらいありますか?

数年経って、大学講義を担当し始めた時、改めて日本語力の大事さを実感しました。講義の最後に小さい紙を配って、講義の感想やまとめを自分の言葉で書いてもらったのですが、英語上達とそのレポートに書かれた日本語の表現力は、面白いぐらいに比例していました。初めは「面白かったです」しか書かなかった学生に、言葉を多くしてもっと具体的に書くように指導したところ、徐々にレポートの文字数が増え、同時に単語テストの成績も上がるということがありました。確かに全てのことに対して「まじすごい」としか言えない場合、英語でも”That’s cool.”だけで済んでしまうわけで、それ以上表現を増やす必要がありません。しかし、日本語で多くの単語を駆使して物事を伝えられる場合、「この日本語は英語でどう言えるだろう」という向きに思考が働くのは自然なことです。まずは、日本語の語彙を増やすこと、表現力を磨くこと。これは私自身、学習歴が増しても意識して続けていることです。

3)好奇心が強い

前の項目でも出てきましたが「これ英語で何て言うのかな?」「え?今なんて言いました?」という好奇心の強さは英語の上達の大きな鍵です。知らないことに対する好奇心が強いと、新しく習う英単語や英文法を「へー面白い!今度使ってみよう!」と前向きな気持ちになりやすく、英語の難易度が上がってきたときにもその思考が発動して、へこたれません。初めからできなくてもいいんです、「わからない」ことさえ面白がる好奇心があれば、学習のモチベーションは維持されます。

疑問を持つ子供
▲子どもの頃は誰もが何かにワクワクしていたはず。

「日本語力」と「好奇心」は普段ちょっと意識してみると、ぐんと伸ばせるポイントです。

この2つのポイントは英語学習以外にも、日々の生活に潤いを与えてくれそうです。

今日の解説はここまで。次回は4つ目と5つ目の特徴について解説します。
どうぞお楽しみに!

【過去記事はこちら】英語の上達が早い人の7つの特徴 その1


記事を書いた人:富岡恵(とみおか めぐみ)

著者、富岡 恵

英語パーソナルトレーナー・講師・文筆家。東京外語大学英語専攻卒。個人レッスンや大学などでの講義、執筆活動を通して自分に合うやり方で楽しく取り組む学びを推進している。学び方が分かる「3S分析Ⓡ」を開発し、各地で「英語の楽しみ方・学び方セミナー」を開催中。カフェ巡りが日課で、毎日楽しいことをしてメガネを輝かせている。
公式サイト:https://meglish.jp/

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