古代エジプト、メソポタミアに数学はあったのでしょうか。数学者はいたのでしょうか。そこから話は始まります。アラビア、インド、ヨーロッパ、そして中国、日本での数学はどうでしょうか。それぞれの時代、それぞれの地域で数学がどのようにとらえられ、数学者がどんな活躍をし、数学自体がどのように発展してきたのか、一冊を通して数学の歴史を俯瞰します。数学者の足跡を訪ねた著者の旅のコラムも充実です。
古代エジプト、メソポタミアに始まりアラビア、インド、ヨーロッパ、そして中国、日本まで、それぞれの時代にそれぞれの数学者たちがどんなことを考えて、どのように数学が発展してきたのかを名門高校の数学の先生が語る。
それぞれの時代、地域で数学がどのようにとらえられ、数学者がどんな活躍をし、数学自体がどのように発展してきたのかを一冊で語る。
書籍詳細
数学者たちはなにを考えてきたか
古代から現代、西洋から東洋までそれぞれの数学者たちの思考の足跡を辿りながら、数学の考え方やおもしろさが実感できる一冊!

- 著者名
- 仙田章雄
- ISBN
- 978-4-86064-274-7
- ページ数
- 256ページ
- サイズ
- 四六判 並製
- 価格
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2010年11月24日発売
品切れ
内容紹介
著者コメント
(「はじめに」より)
学生時代に学んだ数学からすでに遠く離れてしまった人もいることでしょう。むしろ、それが普通です。やれやれすっきりしたという気持ちになった人もいると同時に、何かもう少し知りたいなあと思う人も多いようです。学生時代でのやり残した数学が、頭の片隅に残って気になっている人も多いようです。そこで教師たる著者の願いは、今一度、数学の何たるかを整理して理解してほしい。
いや、そもそも「数学とは何か」というのは大問題なのでそう簡単に答えが見つかるとも思えませんが、学校で学んだ数学とは違う数学もあるんだということを知ってほしい。計算してその答えが合ってよかった、というのが数学ではありません。むずかしい、苦手だと思う数学をちょっとだけ興味の範囲に引き寄せてほしい。数学とはいったいどういうもので、これまでどんなことがどのように考えられ、どのように相互に絡み合いながら発展してきたのかを、本書でいくらか辿り直すことができたらと思います。
著者プロフィール
仙田章雄(せんだ あきお)
1949年、東京の下町に生まれる。
東京都立大学理学部数学科卒業。同大学院博士課程数学専攻(単位取得)を経て、埼玉県立高校の教諭となる。
現在は浦和高校で教えている。専攻は微分幾何学。
日本数学会、日本数学教育学会、日本数学協会など学会に所属している。
数学に少しでも興味をもってもらいたいと思い、浦和高校で数学通信『気まぐれ』を発行している。不定期だが、特に数学の授業以外の内容について触れている。「数学セミナー」に“仙田章雄の書棚探訪”というコーナーを5年間連載。
趣味は、旅、野球、読書など。濫読である
著書
『おもしろくてためになる数学の雑学事典』
『代数・幾何のしくみ』(以上 日本実業出版社)
『数学浪漫塾』(弘文堂)他
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