人類は、この地球上で快適に暮らすために、土地を拓き、海を埋め立て、建造物を築いてきました。その上で科学の力は欠かせないもので、気候や地震についてもかなりのことがわかってきました。しかしそれでも自然の圧倒的な力によって人々の営みが奪われることがあります。本書では、果たして私たちは地球について、今現在どこまで知っているのか、そして、どこまでまだわかっていないのかを整理していきます。
書籍詳細
地球について、まだわかっていないこと
いま知っておきたい地球科学入門!

- 著者名
- 山賀 進
- ISBN
- 978-4-86064-301-0
- ページ数
- 272ページ
- サイズ
- 四六判 並製
- 価格
- 定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2011年11月16日発売
品切れ
内容紹介
著者コメント
(「はじめに」より)
科学の発展を振り返ってみると、何かがわかったとすると、そのわかったことがさらに新しい疑問を生む、そしてそれが解決すると、それがまたさらなる疑問を生むという繰り返しだったと思います。つまり無限の追いかけっこのように見えます。そうであるなら、アキレスとカメのように、アキレス(われわれ)はカメ(真理)にだんだん近づいているのでしょうか。それとも、追えば追うほど新しい疑問は大きく深くなって、真理はますます遠ざかっていくのでしょうか。
(中略)
この本では、非力を省みずに、地球―人類社会について、ここまではわかった、でもここはまだわかっていないということを、いくつかの事柄について簡単にまとめてみました。とくに、まだ何がわかっていないのかということを、整理することは非常に大切なことだと思います。少しでもこの本が、その整理の役に立てれば幸いです。
著者プロフィール
山賀進(やまが すすむ)
1949年新潟生まれ
1968年東京都立立川高校卒業
1973年名古屋大学理学部地球科学科卒業
1973年から麻布中学校・高等学校教諭(理科・地学)
著書『君たちの地球はどうなっているのか そして、どうなっていくのか
-かけがえのない地球-』(麻布文庫)
『一冊で読む 地球の歴史としくみ』(ベレ出版)