書籍詳細

英米人のものの見方を理解するための教養の英語
米国独立宣言・聖書・シェイクスピアをやさしく学ぶ

英米人のものの見方を理解するための教養の英語
著者名
臼井俊雄
ISBN
978-4-86064-378-2
ページ数
368ページ
サイズ
A5判 並製
価格
定価2,052円 (本体1,900円+税8%)
発売日
2013年12月19日発売

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内容紹介

英米人とコミュニケーションをとる場合、彼らの考えの根底にあるものについての知識は不可欠です。本書では英米人のものの見方や考え方に大きな影響を与えた「聖書」「シェークスピア」「米国独立宣言」の3つを取り上げました。「アメリカ大統領就任演説と聖書の関係」、「聖書」や「シェークスピア」の重要場面や名言、それから派生したイディオム、ことわざ、表現、語彙について幅広く取り上げ、「教養英語」として楽しむだけでなく、英語学習にも十分役立つようにまとめてあります。

著者コメント

(「はじめに」より)

 初めに、皆さんにクイズを出したいと思います。
 次に示す人たちの名前に共通するものは何でしょうか。

 ① Paul McCartney (ポール・マッカートニー)
 ② John Lennon (ジョン・レノン)
 ③ David Bowie (デヴィッド・ボウイ)
 ④ James Dean (ジェームズ・ディーン)
 ⑤ Elizabeth II (エリザベス2 世)
 ⑥ Thomas Jefferson (トーマス・ジェファーソン)
 ⑦ Benjamin Franklin (ベンジャミン・フランクリン)
 ⑧ Abraham Lincoln (エイブラハム・リンカーン)

 わかりましたか。
 答えは、彼らの名前は『聖書』に登場する重要人物の名前なのです。

 Paul (パウロ)はキリスト教初期の偉大な伝道者。
 John (ヨハネ)はキリストに洗礼をした洗礼者ヨハネ、またはキリスト十二使徒のヨハネ。
 James (ヤコブ)、Thomas (トマス)はともにキリスト十二使徒。
 それ以外は、David (ダビデ王)、Elizabeth (洗礼者ヨハネの母)、Benjamin (イスラエル12
 部族長の一人)、Abraham (ユダヤ人とアラブ人の祖先)です。

 キリスト教の影響が大きい欧米では、1800年以上も前に書かれた『聖書』に登場する人物に由来する名前が今でも普通に使われています。日本では、『古事記』や『日本書紀』に由来する名前を持つ人はいないと思いますので、『聖書』の影響力の大きさには驚かされます。

 さて、最近では幅広い教養が見直され、哲学・経済学・心理学・統計学をはじめとしてさまざまな「教養」を学ぼうとする人が増えていると言われています。語学も一般教養として非常に重要ですが、英語に関して言えば、「教養としての英語」とは何でしょうか。いろいろな意見があると思いますが、私は、「英米人のものの見方や考え方」に大きな影響を与えている、①米国独立宣言、②欽定訳聖書、③シェイクスピアの3つの英語知識が「教養英語」として重要だと思います。単なる英語学習という枠にとどまらず、世界で起こるさまざまな社会現象の背景にある本質を理解する上でも、特に『聖書』の理解は不可欠です。たとえば、かつてユダヤ人が迫害された痛ましい過去の歴史がありますが、反ユダヤ主義の背景には次の2つの要因があります。

 (1)キリストを死に追いやったのはユダヤ人という考え方
    根拠は、キリスト処刑に際してユダヤの民衆が言った、『His blood be on us, and on  
    our children.(キリストが無罪であった場合には、その血の責任は、我々と我々の子孫
    の上にかかってもよい)』という『聖書』の一節(マタイによる福音書 第27章25節)です。
 (2)ユダヤ人に対する潜在的な「強欲(greed)」のイメージ
    すなわち「シェイクスピア」の『ヴェニスの商人』に出てくる強欲なユダヤ商人シャイロック 
    のイメージです。「強欲」は、キリスト教における7つの大罪(The Seven Deadly Sins)の
    一つです。

 また、自由の国アメリカの原点は、トーマス・ジェファーソンが起草した『米国独立宣言』の中の一節、「すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主[=神]によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利(unalienable rights)を与えられている」にあります。
 本書では、①米国独立宣言、②欽定訳聖書、③シェイクスピアについて、重要場面や名言のみならず、これらから派生した、あるいは関連するイディオム、諺、表現、語彙について幅広く取り上げ、「教養英語」として楽しむことのみならず、英語学習にも十分役立つようにまとめてあります。誰でも気軽に米国独立宣言、欽定訳聖書、シェイクスピアを学べます。特に、欽定訳聖書とシェイクスピアに関して言えば、これほど包括的に解説した英語学習書は今までに類を見ないのではないかと思っています。米国独立宣言、欽定訳聖書、シェイクスピアは、もともと内容的に面白くかつためになるものが多いですから、単なる英語知識にとどまらず、長い人生の中で皆さんの心の中で熟成され、必ずや皆さんの心の糧となるはずです。本書を手に取って読まれる方々の立場はそれぞれ異なるかもしれませんが、いずれの方にとっても、十分に読む価値のあるものと思います。自分のスタイルで末永く味わっていただけたら幸いです。
 最後に、本書を手に取って読んでくださった読者の皆さんに心から感謝するとともに、ぜひご意見・ご感想をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

著者プロフィール

臼井俊雄(うすい としお)

1958年東京生まれ。
小松川高校、千葉大学卒業後、1984年千葉大学大学院工学研究科修士課程修了。1992年東京工業大学より工学博士の学位を取得。
研究開発、輸出関連業務に従事。社団法人日本金属学界評議員、中華人民共和国南京市日本商工倶楽部理事を歴任。
好きなことは、美術館、博物館、名所・名跡めぐり。
好きな美術館・博物館は、ゴッホ、オルセー、ルーブル、大英、エルミタージュ、バチカン、ペルガモン、故宮、エジプト考古学博物館など。印象に残る場所は、ゴルゴダの丘と嘆きの壁、アウシュビッツ強制収容所、ペルセポリス、ベゼグリフ千仏洞、ボリショイ劇場、アグラ城、クフ王のピラミッドの中、パルテノン神殿、カッパドキア、エビータの墓、オマーン・マスカットの地層、焼失前のカペル橋など。お酒はビールが大好き。

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