色とりどりの植物や、さまざまな匂いを出す植物たち。植物たちはなぜ、カラフルな花をもったり、よい香りやくさい匂いを放ったりするのでしょうか。そこには動けない植物たちが編み出してきた、生きるための知恵が隠されています。花粉を運んでもらうために、昆虫の好きな匂いをつくったり、目立つ色の花をつけたりする以外にも、香りや色を使ってさまざまなことをしています。たとえば、害虫の天敵を引き寄せたり、害虫に食べられたことを周りの植物に警告したりすることも。なかには、まわりの植物の成長を阻害する香り物質をつくり出す植物もいるのです! 香りと色を切り口に、植物の進化と生態を丁寧に紹介する一冊。
書籍詳細
植物のたくらみ―香りと色の植物学
香りと色は植物の“武器”である!

内容紹介
著者プロフィール
有村源一郎 (ありむら げんいちろう)
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科 准教授。
博士(理学)広島大学。
ドイツ・マックスプランク化学生態学研究所グループリーダー、京都大学 生態学研究センター准教授などを経て現職。共著に『植物アロマサイエンスの最前線』(フレグランスジャーナル)がある。
西原 昌宏(にしはら まさひろ)
公益財団法人岩手生物工学研究センター 園芸資源研究部 研究部長、岩手大学大学院連合農学研究科 客員教授。
リンドウなどの実用作物において花色の代謝工学、DNAマーカー開発など、実践的な育種手法の開発に取り組む。
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