書籍詳細

ニュース・天気予報がよくわかる気象キーワード事典
キーワードから天気と気象の「いま」と「これから」が見えてくる!

ニュース・天気予報がよくわかる気象キーワード事典
著者名
筆保弘徳山崎哲中村哲安成哲平吉田龍二釜江陽一下瀬健一大橋唯太堀田大介
ISBN
978-4-86064-591-5
ページ数
276ページ
サイズ
四六判 並製
価格
定価1,760円 (本体1,600円+税10%)
発売日
2019年10月18日発売

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内容紹介

今後ますます注目される気象現象や、ニュースや天気予報で見たり聞いたりするけどよく知らない言葉など、気象の「いま」と「これから」がわかるキーワードを新進気鋭の気象研究者たちがやさしく深く解説!災害を引き起こす現象や、異常気象、地球温暖化といったテーマから、研究や天気予報を支えるスーパーコンピュータのことまで、気になる話題が盛りだくさん!キーワードをただ解説するのでなく、背景知識を丁寧に紹介するページもあるので、深く詳しく学べるキーワード集です。

著者コメント

(「はじめに」より)

 平成時代が静かに幕をおろしました。この30年間をふり返ると、多くの方が気象災害に翻弄され、そして天気に対する意識が大きく変わった時代だったのではないでしょうか。

 興味深いデータがあります。毎年の暮れ、その年に世間を騒がせたワードが、ある書籍の読者や選考委員会が選定する「新語・流行語大賞」として発表されます。平成にノミネートされた言葉を見てみると、お天気ワードがなんと多いことか。1990(平成2)年に、今では当たり前に使われるようになった「気象観測史上はじめての」が特別賞(年間多発語句賞)として選ばれたのを皮切りに、ノミネートを含めてお天気ワードは10語も挙げられています。3年に1語も挙がるお天気ワードは、政治や経済、さまざまな
カルチャーのなかでも際立って多い分野です。

 ノミネートされているお天気ワードを分析してみると、「酷暑(猛暑)」、「ヒートアイランド」、「猛暑日」、「災害級の暑さ」といった、暑さに関するワードが多いのがわかります。まさに、地球温暖化が騒がれるようになり、暑さに対して敏感となったのもこの平成時代でした。また、「ゲリラ豪雨」、「線状降水帯」という、雨に関するワードもあります。記憶に新しい平成30年7月豪雨のように、高精度の予測ができるようになった現代でも、我々は豪雨に悩まされつづけています。「爆弾低気圧」や「PM2.5」といった災害をもたらす大気現象のワードも選出されていました。どのお天気ワードも、専門家の間では昔から存在した気象学用語だったのですが、みなさんの意識が高まったことで注目を浴びたのでしょう。

 このように、古くから災害に見舞われてきたわが国においても、お天気ワードや気象災害がニュースになってこれほど飛び交っている時代はなかったことでしょう。そしてこれから未来では、どんなお天気ワードが世に広がっていくのでしょうか? 令和という時代を生きるみなさんは、いまこそ、耳にして気になっていた気象ワードの本当のところを知りたいと思いませんか?

 そこで今回は、世間で注目される、またはこれから注目されるかもしれないお天気ワードに関して、わかりやすい解説と最新の知見を提供したいと思います。これまでの空企画シリーズ「わかっていることいないこと」での、研究者が自分の専門を語るスタイルと一線を画し、ニュースワードを軸足に執筆しています。ただし今回も、気象学や天気予報の研究で活躍する新進気鋭の若手研究者が集結し、最先端の知見を解説しました。

 まず始まりの第1章では、「猛暑」や「大寒波」などの異常気象にまつわるキーワードを紹介します。異常気象は、地球全体を巡る大きなスケールを持つ現象です。異常気象はどのようにして起きるのか、異常気象を引き起こす気象現象について、熱帯・中緯度・北極が得意な3名の気象学者が解説します。
 第2章は、もっとも注目度の高い「地球温暖化」について。異常気象と地球温暖化との関係は? 北極の海氷が減るとどうなるのか? そして、地球温暖化防止に向けた取り組みとは? 地球温暖化研究のスペシャリスト2名が温暖化にまつわるニュースワードを解説します。

 第3章では「生気象(せいきしょう)」についてのキーワードをご紹介。生気象とは、我々の生活や身体にもっとも身近な気象です。たとえば「熱中症」や「インフルエンザの流行」、さらに近年注目度が高まる「PM2.5」や2019年の夏にも話題になった「森林火災」など、さまざまなニュースキーワードが登場します。

 続いて第4章では、天気予報や気象学者の研究に欠かせない「シミュレーション」について。そもそもシミュレーションとは何なのか? シミュレーションと天気予報の関係は? 天気予報を支える「スーパーコンピュータ」とは? 「京」コンピュータで研究を行なった経験のある専門家が、ややマニアックに解説します。

 第5章は天気予報の仕組みが明らかにされます。天気予報はどのようにしてつくられているのか? 精度向上の鍵は何か? 最近よく耳にする「機械学習」や「人工知能(AI)」と天気予報は関係があるのか? そして観測と天気予報を結びつける「データ同化」とは何かについて、現役の気象庁職員が解説します。
 最後に第6章で「台風」や「ゲリラ豪雨」といった、凄まじい風・雨についてのキーワードを紹介します。テレビのニュースでもよく目にするような気象災害に直結する気象現象についての最新の知見を、気象災害の研究に邁進する研究者が紹介します。
 
 また、ニュースキーワードにまつわる研究者たちのショートコラムを用意しました。研究者たちがどのようにしてニュースワードとなる気象災害・現象と出会ったのか、深く研究するようになったのか、これらのコラムを読んでもらい、「これから気象の研究を自分もやってみたい」という高校生や大学生が現れてくれれば、執筆者一同、望外の喜びです。

 平成から令和へ。新たな時代では、どんなお天気ワードがみなさんの関心を引くのでしょうか!

著者プロフィール

【編著者】
●筆保 弘徳(ふでやす ひろのり)
横浜国立大学教育学部 准教授

●山崎 哲(やまざき あきら)
海洋研究開発機構(JAMSTEC) アプリケーションラボ 研究員

【著者】(五十音順)
●大橋 唯太(おおはし ゆきたか)
岡山理科大学 生物地球学部 教授

●釜江 陽一(かまえ よういち)
筑波大学大学院 生命環境科学研究科 助教

●下瀬 健一(しもせ けんいち)
防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門 特別研究員

●中村 哲(なかむら てつ)
北海道大学 地球環境科学研究院 博士研究員

●堀田 大介(ほった だいすけ)
気象庁 気象研究所 予報研究部 主任研究官

●安成 哲平(やすなり てっぺい)
北海道大学 北極域研究センター(広域複合災害研究センター) 助教

●吉田 龍二(よしだ りゅうじ)
CIRES University of Colorado Boulder / NOAA Earth System Research Laboratory, Research Scientist I

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