書籍詳細

学びなおすと地理はおもしろい
地理を学べば、自然や人間社会のしくみがよくわかる

学びなおすと地理はおもしろい
著者名
宇野仙
ISBN
978-4-86064-627-1
ページ数
256ページ
サイズ
四六判 並製
価格
定価1,650円 (本体1,500円+税10%)
発売日
2020年08月18日発売

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内容紹介

高校で習う地理を学びなおすのにピッタリの本です。地理は「暗記モノ」と誤解されているところがありますが、地理の知識や考え方は、世界や実社会を理解するうえでとても役に立ちます。本書では「なぜそうなったのか?」という視点で学びなおすことで、ニュースで扱われる政治経済、民族、領土、資源、環境、そして毎日の食卓に関わることなど、様々な問題の深層を読み解くことができます。自然環境がどのように人間の生活文化や産業に結び付いていくのか、高校で地理を学んだ人も学ばなかった人も楽しんで理解できる一冊です。

著者コメント

(「はじめに」より)

 地理はとにかく幅が広い。地理が扱うのは、地図、地形、気候、農林水産業、資源・エネ
ルギー、工業、交通、通信、商業、観光、人口、村落、都市、衣食住、言語、宗教、国家などである。しかも、地理は日常生活とのつながりが深い、つまり最も身近な学問と言ってもよいだろう。ところが身近であるはずの学問なのに、小学校から高校までで教わった地理はどのようなものだったかと尋ねると、多くの方は「都道府県名や各地の特産品、山や川の名前を覚えさせられた」という記憶が、ネガティブな印象とともによみがえってくるのでないだろうか。このような印象を多くの方には変えてもらいたいと願っているし、受験テクニックしか教えないと言われる予備校講師が実際にはどのような話を生徒にしているのか、実態を見ていただきたいという思いから、この書を記した。読者が「こういう地理なら自分も学校で学んでみたかった」となることを心から願ってやまない。
 私自身、地理教育は二つの意味で大きな転換期にさしかかっていると考えている。一つは、2022年度から地理が「地理総合」として高等学校の必履修科目になることである。ところが、学校現場に地理を専門とする教員が圧倒的に足りていないという実情がある。各都道府県によっても状況は異なるが、平均して地理歴史科教員のうち、約2割が地理の専門教員、残り8割が歴史(世界史または日本史)の専門教員である。そのため、地理を専門とする教員がいない学校もあるのだ。このような状況の中では、地理を専門としない教員が「地理総合」を担当せざるを得ない学校が、多かれ少なかれ出てくることになるだろう。こうなると地理を専門としない教員は、地理が多くの私立大学で入試科目になっていないこともあって、その場しのぎの雑学的な地理を語っておしまいとなり、体系だった地理のおもしろさを生徒に伝えられない可能性がある。こうして世界史が辿った道と同じく必履修が形骸化し、最悪の場合、再び地理が必履修科目から外れてしまう可能性さえある。そうならないためにも、ぜひ地理を専門としない教員の方にこの書を手に取ってもらいたい。
 そしてもう一つが、最近目にする機会が増えてきた「SDGs(持続可能な開発のための目標)」と地理との関係である。「SDGs」をご存じない読者のために説明すると、SDGsとは2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指していこうとする国際目標のことである。もう少し具体的に言うと、今日地球が抱えている17分野の課題を、先進国も発展途上国も一致団結して解決していこうというものである。日本政府はハローキティやピコ太郎を起用して、このSDGsに取り組んでいる姿勢を内外にアピールしている。この17分野の課題のうち実に12の分野(貧困、飢餓、健康、雇用、不平等、水、エネルギー、防災、気候変動、海洋保全、生物多様性、国際連携)が、高校地理で詳細に教える内容なのである。つまり高校の「地理を学びなおす」だけで、現在の仕事や生活に生かせることが多々あるということになる。広く地理とは無縁であった一般読者にもぜひ手にしてもらいたい。
 現在、公教育である学校現場はカリキュラムの厳しい縛りにあい、日々保護者や生徒対応に追われ疲弊している。地理を専門とする教員でさえも、理想とする地理教育を実践できない環境下で喘いでいる。私教育の場である予備校だからこそできること。それはお預かりした生徒の志望校合格というこれまでの使命に加え、本来公教育が担うべき大学教育につながる「学ぶことのおもしろさ」を伝える役割がいっそう増しているように思えてならない。

著者プロフィール

宇野 仙(うの たける)

 駿台予備学校地理科講師。北海道旭川市出身。
大学卒業後,一般企業に就職するものの,教育への情熱が冷めることなく,一度大学に戻り教員免許を取得。自分は公教育の場より私教育の場で伝えるべきことがあるとの思いから,現在の予備校講師に。「知識」より「思考力」を重視し,生徒の「好奇心」を刺激するためにはどうしたらよいのかを日々考えながら,ライブ授業だけで毎週約1,000名の浪人生,季節講習会では約5,000名の受験生を相手に教壇に立っている。趣味は教材のための情報収集と食べ歩き。

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