書籍詳細

しっかり学ぶ初級古典ギリシャ語
古典ギリシャ語の仕組みがきちんと学べる

しっかり学ぶ初級古典ギリシャ語
著者名
堀川宏
ISBN
978-4-86064-643-1
ページ数
320ページ
サイズ
A5判 並製
価格
定価2,750円 (本体2,500円+税10%)
発売日
2021年01月26日発売

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内容紹介

古典ギリシャ語は哲学者プラトンやアリストテレス、あるいはアイスキュロスなどの悲劇詩人が使っていた言語です。有名なパルテノン神殿もこの時代に建てられました。本書は古典ギリシャ語を学んだことのない「まったくの初心者」のための教本です。アルファベットの読み方から始めて、この言語の文法の全体像を大掴みにするための入門書です。そのために特に重要な文法項目を丁寧に扱い,瑣末な項目は積極的に省略しています。各課に簡単な練習問題をつけ、自習が可能なように解答と解説を付けています。

著者コメント

(「はじめに」より)

 現在使われているギリシャ語(現代ギリシャ語)に対して、古代に使われていたギリシャ語のことを「古代ギリシャ語」と言います。本書はそのなかでも特別に重要な「古典ギリシャ語」に焦点を当てますが、これはおおよそ紀元前5-4世紀にギリシャのアッティカ地方で使われていた言語です。アッティカ地方の中心都市アテーナイ(現在のアテネ)は政治や文化の中心として栄え、ペリクレースなどの政治家や三大悲劇詩人をはじめとする文学者、プラトーンやアリストテレースなどの哲学者が活躍しました。彼らが残した言葉を読めるようになることが、まずは大きな目標になります。
 とはいえ本書は古典ギリシャ語の文法をすみずみまで勉強するための本ではありません。本書が目指すのは、文法の基本を「しっかり」学びながら、まずは「初級」を卒業することです。そのために重視したのは以下の3点です。

 1. ギリシャ文字で記された単語や文を発音できること。
 2. 名詞や動詞の語形変化をなるべくたくさん練習すること。
 3. 知識を得たら、やさしめの例文を自分の力で読んでみること。

 “It’s Greek to me.” という言い回しが「ちんぷんかんぷん」を意味するように、ギリシャ語は難解な言語として知られています。勉強を始めるとすぐに実感されることですが、その難解さの原因はまず独特な文字(ギリシャ・アルファベット)にあります。それに慣れるために、本書は至るところで発音の確認をしながら進みます。第1課と第2課で基本を学び、それを最後までかけて練習するつもりで臨んでください。なるべく声に出して読むことをお勧めします。
 また、名詞や動詞をはじめとする多様な語形変化(屈折と言います)も厄介です。理想を言えばそれぞれの課にある変化表をすべて暗記することが望ましいのですが、いきなり高いハードルを越えようとするのではなく、まずは全体を大きく見渡して仕組みを理解するように努めてください。そのための説明をなるべく丁寧に付けました。仕組みを理解したら、やはり声に出して読み上げる練習を重ねながら、語形変化に親しむように心がけるとよいでしょう。はじめは厄介だと感じる語形変化も、繰り返し練習するなかで少しずつ覚えていけると思います。
 新しい文法事項を学んだら、その知識を使って読むことのできる例文にも挑戦しましょう。途中からは巻末にある「語彙のリスト」を使って、辞書を引く練習もしていきます。練習問題には純粋に文法確認のための例文もありますが、なるべく古代ギリシャの文化や価値観を伝えるものを選びました。そのような文を発音して音の響きを楽しみ、自分の力で解釈する作業を通して文を読むコツを身に付けていってください。
 練習問題には解答と簡単な解説を付けました。例文と解答を見比べながら、この文がなぜこのように訳せるのかと考えることも勉強になるはずです。気に入った例文を見つけたら、それを覚えてしまうのもよいでしょう。皆さんそれぞれの仕方で、ぜひ楽しみながら学習を進めてください。
本書で学ぶことは古典ギリシャ語のごく初歩ですが、そこをしっかり固めることで、その後の学習がスムーズに進むはずです。ぜひ繰り返し練習して、この厄介な言語の「初級」を卒業しましょう。その先には「中級」からさらには「上級」の学習体験、すなわち古代ギリシャの人々が残した様々な言葉をじかに読むという楽しみが待っています。
 古典ギリシャ語の世界へようこそ。これから皆さんに楽しい学びの時間がありますように!

著者プロフィール

堀川宏(ほりかわひろし)

獨協大学専任講師。1981年山梨県生まれ。2012年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2016年京都大学博士(文学)。訳書として『古代ギリシャ語語彙集 ––– 基本語から歴史/哲学/文学/新約聖書まで』(共訳、大阪公立大学共同出版会)と『アポロニオス・ロディオスアルゴナウティカ』(京都大学学術出版会)、著書として『反「大学改革」論 ––– 若手からの問題提起』(共著、ナカニシヤ出版)がある。

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