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  • 編集部コラム

紀行文で旅を3倍楽しむ

「先生、今年はどちらの方へ海外旅行されるのですか?」その著者は毎年ご夫婦でいろんな国を旅行されていて、その話を聞かせてもらうのが打ち合わせの時の楽しみ。ご夫婦とも大学の先生なので、夏休みを利用していろんな国を旅行されるのでしょう。

今年はオランダとベルギーとか。私もずっと前オランダに行ったとき、司馬遼太郎の『街道をゆくーオランダ紀行』を旅行中ずっと読んでいて、オランダを何倍も味わえたような印象が強く残っています。紀行文の面白さをたっぷり味わえるこの本を先生にプレゼントしたのですが、喜んでいただけたかどうか。

私は最近「トルコ関係の紀行文」を読みたいと思い書店で二冊の新書を買いました。何の予備知識もなく、タイトルからトルコの紀行文かなぐらいが選択の基準。一冊は「イスタンブールを愛した人々」もう一冊が小島剛一著「トルコのもう一つの顔」(二冊ともに中公新書)。

この「トルコのもう一つの顔」にハマってしまって、続編も購入。沢木耕太郎のさわやかな青春の紀行文のような導入部分から始まるのですが、だんだんミステリーのような展開になります。著者の息遣いとトルコに住んでいる人に寄り添いながらさまざまな言語を調査していく情景が生々しく伝わってきます。ずっと前、イラン映画で見たクルド人のことが詳細です。今まで全く知らなくて、たまたま偶然この本に出会って何かが確実に変わったような世界が広がったような体験をしています。本ってやっぱりすごいですね。

ワキヤマ

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