コラム

ぶかぶかのベレー帽

本を強くし、お洒落にする「見返し

本の「見返し」ってどの部分のことかご存知でしょうか。大辞林によると、

「洋装本の表紙と中身の接合を補強するため、表紙の内側にとりつける二ページ大の丈夫な紙。一方は表紙の内側にのりづけする。中身に接する残りの一方は「遊び」といい、ともに装飾を兼ねる。」

というものです。本の表紙を開いたところにある、色のついた紙が使われることの多い部分です。弊社は創業以来、ほとんどずっと同じ紙の同じ色のものを使い続けてきました。きれいな水色の紙です。本を丈夫にし、必要以上に目立たないけれども爽やかな印象をもたらしてくれる存在として、今でも語学書を中心に、とてもよい役割を果たしてくれています。しかしここ数年、語学書以外のジャンルも増え、より個別のデザインに合った紙をデザイナーさんに選んでいただくことも増えてきました。手前味噌ではありますが、弊社の本で個人的に気に入っている見返しがいくつかあります。人文社会の「学びなおすとシリーズ」3点はカバーのテーマカラーに合わせた見返しが使われていて綺麗です。『「数学」の公式・定理・決まりごとがまとめてわかる事典』はカバーの白地と対比されるようなシックな濃紺です。これはタイトル文字の色に合わせたものです。『星が「死ぬ」とはどういうことか』は超新星爆発と漆黒の宇宙をイメージさせるような「黒」。そうくるか!と思ったのは『個性は遺伝子で決まるのか』の絶妙にきれいな「赤」。これを選ぶって、プロのデザイナーさんはすごいなと思います。もう一つ、『宇宙はどのような時空でできているのか』は、白地に黒い箔押しタイトル文字、シルバーの帯というシンプルなカバーデザインに、蛍光イエローの見返しを採用しています。この「チラ見せ」効果、素敵です。この効果って、ネット画像では伝えられないんですよね…。やっぱり読者の方には現物を見ていただきたいものです。ホントに手前味噌ですみませんでした。でも、本の数だけ「見返し」もあります。色だけでなく、手触りや模様など、素敵なものがたくさんあります。本を手に取られるとき、ぜひこの黒子の紙にも注目してみてください。

バンドウ

2016年02月22日

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