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「猛省してください」

ベレでは、「6か月採算」を社内全員での会議で公表されます。編集者にとっては編集の成績表がさらされるようなものです。半年前に出た本の売り上げデータ、粗利、原価率、いろいろ差し引いた純利益の数字が出され、全員に配られます。これが楽しみになればいいのですが、お腹が痛くなりそうなことしばしばです。2016年度、私はある本で社長に「猛省してください」と言われるような原価率をはじき出してしまいました。「猛省してください」は、2016年に自分に投げられたワースト1の衝撃ワードです。制作費が予測をはるかに超え、超えてはいけない原価率のほぼ10%上を行ってしまいました。それを半年で補えるほどの売り上げも上がらず、その成績表が配られるひと月まえの会議で次にくるのがわかったとき、具合が悪くなって会社に来られなくなることを願ったのですが、それは叶いませんでした。針のむしろってこんな感じか、というのを存分に味わいました。著者にそんなことは知らせていないので、楽しそうに「売れ行きはどうですか?」「今度はこんなのどうですか?」と言われるとつい文句を言いたくなりますが、そこはグッとがまんです。6か月採算では、売り上げの数字が悪いのがもっとも辛いのですが、これはがんばりだけではどうにもなりません。ですが原価率、本当は最低限のことなのですがここはがんばれるはず。「猛省」以上の衝撃ワードは怖いので、今年はここだけはクリアを目指します。

ワタヒキ

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