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  • 編集部コラム

「積読」をどうにかしたい

私はここ数年間、“積読”という悩みを抱えています。書店さんで本を買うのですが、本を買うのに店頭で立ち読みして以来、その本を開けることなく本棚で眠らせてしまうことがしばしばあります。出掛ける際も、本棚の前でその日携帯する本を吟味してカバンに入れるのですが、結局そのまま“おもし”になって帰ってくることが多いです。

なんとか自分の積読癖を直すために、比較的読書をしていたと思われる学生時代と今と何が違うのか、思い返しながら比べてみました。今と当時を比べてみることで、悩みを解決できるヒントが隠れているかもしれません。そこで思い当たった一番の違いは、文章を書いていたことです。レポート課題や授業のための読書が多かったことも事実ですが、自分の興味のためだけにしていた読書もあり、感想やメモを日記に書いていたりしました。

そんなことを思い出していた頃、原稿を依頼しているある先生が、‘How do I know what I think until I see what I say’ という引用を教えてくれました。調べたところ、これは、エドワード・モーガン・フォスター(1879~1970)というイギリスの有名な小説家の言葉らしく、「私が言ったことを理解するまで、どうして私は自分の考えを理解できるだろうか(いやできない)。」というような訳です。

自分の考えていることを理解するというのは、自明のことのようで、どうやら実はそんなことはないようです。本を読む際も、人に話したり、書くという作業で、知ったこと・思ったことを整理し理解する過程が必要なのかもしれません。

ということで、積読の対策の件なのですが、やりやすいところで読書日記から始めたいと思います。

オオイシ

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