「『数学を勉強していて“涙”が出てきたことがありますか?』私は何度もあります。本当ですよ。」(本文より)。数学のできないつらさを誰よりもわかっている著者が、読者に寄り添い、語りかけ、励まし、ともに苦しみながらもともに成長していく一冊です。2005年に出版され、累計20万部を超えるこの本に注ぎ込まれた魂は褪せることがありません。この度、2021年の指導要領改訂により中学数学に加わった「データの活用」を新しい章として設けました。統計学特有の、内容をイメージしづらい用語も、何をしているかわからないような作業の意味も、しっかりと説明していきます。
『増補改訂版』をお持ちの方へ。
『3訂版』で追加になった箇所のPDFファイルをダウンロードしてご利用ください。
『3訂版』追加分ダウンロード
https://www.beret.co.jp/books/dl/book795_dl.pdf
書籍詳細
語りかける中学数学 [3訂版]
「声」が聞こえる徹底解説で数学が苦手な人でも安心して学習できる!
![語りかける中学数学 [3訂版]](/books/imgresize/795.jpg/175/0)
- 著者名
- 高橋一雄
- ISBN
- 978-4-86064-658-5
- ページ数
- 856ページ
- サイズ
- A5判 並製
- 価格
- 定価3,190円 (本体2,900円+税10%)
- 発売日
- 2021年05月26日発売
内容紹介
著者コメント
(「まえがき」より)
分数計算はできますか?
小数の割り算は・・・
文字を数字のようにあつかえますか?
頭の中の思考過程を式で表せますか?
覚えなくてはいけないことと、
理解しなければいけないこと
の区別がついていますか?
数学は独りで学習するにはつらい教科です。しかし、さまざまな理由から独りで勉強しなければならない方も多くいらっしゃると思います。そこで今回、そのような、数学の勉強に悩んでいるすべての方々に向けて、この『語りかける中学数学』を書かせていただきました。
独りで勉強していて“なぜ自分の答えが、考え方が間違っているか”を知りたくなることはありませんか? しかし、参考書などには、正解だけが書かれ、間違った解答などは当然のことながら示されてはいません。そこでこの本では、多くの方が勘違いされる問題に関しては、誤答例を示すことで「なぜ自分が間違えてしまったのか?」について考え、より理解を深めていただきたいという方向で話を展開しています。
私は、「数学の基本は中学数学にある」と考えています。中学で初めて文字と出会い、文字を数字の感覚であつかう。ゆえに、中学数学は抽象的思考構築の大変重要な段階ととらえています。それゆえ、ひたすら式の羅列をするのではなく、できる限り、さまざまな角度から言葉で解説するよう心がけました。
また、この本を読むことで「数学は暗記ものではないのだ!」 と感じていただけると思います。当然、覚えてもらわなければいけないことはたくさんあります。だからこそ、覚えることと、理解しなければならないことをハッキリと示している点も、この本の大きな特徴の一つと言えるかもしれません。
ここで、この原稿を読まれた方々の代表的な言葉を引用させていただきます。
・この本の中には誰かがいて、中から話しかけてくるんですね!
・数学を正面から数字でわからせるのではなく、下のほうから細かく噛み砕いて言葉で納得させてくれる本。
・中学時代に出会っていれば数学嫌いにはならなかった・・・
今回、2021年度の指導要領改訂に合わせ、新たな統計項目を加筆させていただきました。この『語りかける中学数学』は長らく愛されている本ゆえ、なるべく当初のままの姿で今後も多くの方に読んでいただきたく、他の部分にはあまり手を加えることなく改訂することにしました。ぜひ、今後も多くの方に愛され続けることを願っております。
最後に、今は亡き恩師、初代教員養成カリキュラム開発研究センター長・東京学芸大学教授、高城忠先生より、生前にいただいたこの本に対する推薦のお言葉で結びたいと思います。
『 読 め ば わ か る ! 』
この本が、独りで悩まれている多くの方々のお役に立てることを祈っております。
著者プロフィール
高橋一雄(たかはし かずお)
平成6年(1994)3月 東京学芸大学 卒業
教育学部情報環境科学課程/自然環境科学専攻・生命科学専修
ホームページアドレス http://www.katasu.com/
ネットカルチャーセンター「ビュールタウス」
http://www.asunaro-online.com/polyglot/index.html
前作の『語りかける数学』をテキストにしたネット講座。
[著書]『語りかける中学数学 問題集』『語りかける高校数学数Ⅰ編』(ベレ出版)
『もう一度高校数学』(日本実業出版社)など
この書籍とオススメの組み合わせ
「わかったつもり」で終わらせない、新指導要領対応の増補改…