書籍詳細

教養としての東大理科の入試問題
ただ難しいだけではない、「深みのある問題」が味わえる!

教養としての東大理科の入試問題
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著者名
竹田淳一郎
ISBN
978-4-86064-669-1
ページ数
376ページ
サイズ
A5判 並製
価格
定価2,200円 (本体2,000円+税10%)
発売日
2021年09月22日発売

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内容紹介

過去60年分、約1000問の東大理科の入試問題を分析し、著者が「興味深く、ためになる」と思う、物理、化学、生物、地学の選りすぐりの47問を丁寧に解説していきます。東大受験に限らず、現在の大学受験では理科は2科目か1科目しか使わないので、受験で使用する科目以外は深く学ばずに終わってしまうのがふつうです。しかし病気と薬、天体や気象観測、原子レベルの大きさの測定など、複雑化した現代の科学技術は“物化生地”にきれいに切り分けて議論することはできません。そこで本書では、「水」「電気」「宇宙」など、大きなテーマに沿って科目の垣根を越えて問題を集め、その解き方だけでなく、教養として楽しめるように踏み込んだ解説を試みています。

著者コメント

(「はじめに」より)

 東大理科の入試問題というとどんなイメージをおもちでしょうか? ひょっとしたら受験勉強をしてきた人しか解けない難問をイメージするかもしれません。でも実は教科書の知識をベースにした出題がメインなので、基本的な知識に基づいた少しだけの応用力と思考力があれば、解けるものなのです。
 そして東大の問題のすごいところはどの問題にも出題者からのメッセージが込められていて、人体の不思議や最先端の研究成果、科学史の偉大な業績など受験生に伝えたいことが随所にちりばめられているところです。このメッセージは問題にダイレクトに書いてあることもあれば、似たような過去の問題を並べることで浮かび上がってくることもあります。これらのメッセージを通じて学べる教養としての理科を受験生だけのものにしておくのはもったいないと思い、この本を書きました。ですからこの本は、いわゆる東大合格のための過去問題集とは異なり、三つの「つながり」を重視した構成になっています。
 一つ目のつながりは、受験のための知識と、受験には必要なくても教養として役に立ち楽しめる知識のつながりです。大学受験を控えた生徒を指導していると、「これを知っておくと入試で有利だよ」の一言で生徒の集中力が高まるのが手に取るように分かるので、どうしても受験に役立つか否か、という視点で話を進めてしまいます。しかし社会人の学び直しの場であるオープンカレッジで、教養として入試問題をとり上げたときには、入試には役に立たなくても日常生活で役に立つ知識や、問題の出題者の意図を予測すること、最先端の研究内容をテーマにした出題などの内容が好評でした。そこでこの本では問題を解くために必要な知識はもちろんですが、その問題が実生活のどんなことに関係しているのかなど、教養として楽しめるほうに重点を置いて、脱線を恐れずに丁寧な解説をつけました。
 二つ目は、物理・化学・生物・地学の4科目のつながりです。東大に限らず、現在の大学受験では理科は2科目か1科目しか使わないので、それ以外の科目は深く学ばずに終わってしまうのが普通です。しかし病気と薬、天体観測、原子レベルの大きさの測定など、複雑化した現代の科学技術は “物化生地 ”にきれいに切り分けて議論するのは難しく、この4科目を俯瞰して見る必要があると考えています。その点、東大の入試では、理系ならどの学科を受験する場合でも物化生地の4科目から自由に2科目を選択できるため、どの科目も質・量ともに差の少ない出題となっているのが特徴です。そのため、この本では物化生地の科目ごとではなく「水」、「電気」、「宇宙」というように大きなテーマに沿って関係する問題を並べました。第1章では4科目を学ぶ上で最低限知っておいてほしい科学の基礎を学べる問題を集めましたので、順番に読んでいけば科学の基礎を学びながら4科目の共通点が見えてくるようにしてあります。
 三つ目は、過去から現在までの時間のつながりです。この本には過去60年分、約1000問の東大理科の入試問題の中から、古いものでは1957年、新しいものでは2020年の問題まで、興味深くためになるという視点から47問を収録しています。昔の問題には今では使わない名称が使われているので、現在の問題と比べることで日進月歩の科学を実感できます。また、共通テストがない時代、文科でも入試に理科がありましたので、そのときの問題をみると東大の入試制度の変遷や理科のカリキュラムの時代による変化にも触れることができます。
 この本を手に取ってくれたみなさんが、三つのつながりを通じて理科に親しみを感じてくれれば著者としてこれ以上の喜びはありません。

著者プロフィール

竹田淳一郎(たけだ じゅんいちろう)

1979年東京生まれ。慶應義塾志木高等学校から内部推薦で慶應義塾大学理工学部へ進学。応用化学科卒業後、同大学大学院修了。早稲田大学高等学院教諭、早稲田大学教育学部非常勤講師、気象予報士、環境計量士。普段は中高生を教えているが、実験教室では小学生、大学では教員志望の学生、オープンカレッジでは30代~80代の社会人と幅広い年代に理科を教えた経験があり、身近な教材を使って、実験中心の楽しい授業をすることを心がけている。
著書に『大人のための高校化学復習帳』(講談社)、『「高校の化学」が一冊でまるごとわかる』(ベレ出版)、『新しい科学 中学校理科教科書』(東京書籍)など。

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