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  • 著者のコラム

猫と旅と英語 #4

第4回:猫英語ファンタジー「不思議なブドウ畑の物語」

著者 長澤大輔〈株式会社 A&S 代表取締役〉

(前回までの記事はこちら)
第1回:生のネコ英語を学ぼうにゃん
第2回:猫英単語・熟語の文法解説
第3回:猫英語ファンタジー「ふくちゃんと天使のだいきち」

前回好評だった猫英語ファンタジーの続きです。今回も筆者の妻が水彩画でイラストを描いております。
今回はどんな猫英語ストーリーになったでしょうか。どうかお愉しみください。

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【Story】
Fuku-chan the tabby cat was frolicking through a whimsical landscape, where giant grapes hung from the sky like colorful balloons. The sweet aroma of the oversized fruit created a delightful atmewsphere. "Meow my gosh, this place is simply grape!" she exclaimed with a playful purr.

チャトラ猫のふくちゃんは、色とりどりの風船のように空から巨大なブドウがぶら下がっている奇想天外な風景の中を楽しそうに駆け回っていたにゃん。巨大な果物の甘い香りが、楽しげな雰囲気を作り出していたにゃ。「にゃんとまあ、ここはまさにブドウだにゃん!」彼女は遊び心たっぷりにゴロゴロ喉を鳴らして叫んだにゃん。

As Fuku-chan batted at a low-hanging grape with her paw, a familiar figure soared into view. It was her best feline friend Daikichi, now an angel cat with majestic wings. "Paw-sitively grape to see mew again, Fuku-chan!" he meowed with a grin.

ふくちゃんが低くぶら下がったブドウを肉球でぽんぽん叩いていると、見覚えのある姿が視界に飛び込んできたにゃん。それは彼女の大親友の猫、だいきちで、今は威厳のある翼を持つ天使猫になっていたにゃん。「ふくちゃん、また君に会えてブドウみたいに(※註:greatをgrapeと言いかえている言葉遊び)もうれしいにゃん!」彼ははにかんだ笑顔で鳴いたにゃん。

Fuku-chan's eyes sparkled with joy. "Daikichi! What a purr-fect sur-purr-ise! I've been feline a little grape-ly without mew for a while."

ふくちゃんの目は喜びに輝いたにゃん。「だいきち!なんてゴロゴロ完璧なサプライズなのにゃん!またしばらく、あなたがいなくてブドウみたいに(※註:だいきちのダジャレにあわせてgreatlyをgrape-lyと言い換えています)落ち込んでたのにゃん。」

Daikichi landed beside her, his wings shimmering in the grape-shaped sunlight. "I'm always watching over mew, even from kitty heaven. And I couldn't resist dropping in for a grape adventure together!"

だいきちはふくちゃんの隣に着地し、ブドウ型の日差しに翼がキラキラと輝いたにゃん。「猫天国からでも、いつもあなたを見守っているにゃん。それに、一緒にブドウ冒険するチャンスを逃せなかったにゃん!」

Daikichi soared through the bouncy grape wonderland with Fuku-chan perched happily on his back. Together they flew, their purrs and laughter echoing through the sweet-scented air. They explored the whimsical world until the sun began to set, casting a purple glow over the fantastical landscape.

だいきちは背中に幸せそうに乗ったふくちゃんを連れて、弾むようなブドウの不思議の国を飛んでいったにゃん。一緒に飛びながら、甘い香りが漂う空気の中に彼らのゴロゴロとした笑い声が響き渡ったにゃん。太陽が沈み始め、幻想的な風景に紫の輝きを投げかけるまで、不思議の国を探検したにゃん。
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As they rested on a soft cloud, Daikichi nuzzled Fuku-chan affectionately. "Remember, my furriend, even when we're a-paw-t, our bond is stronger than the mightiest grape vine. I'm always in your heart."

柔らかな雲の上で休んでいると、だいきちはふくちゃんに愛情込めて寄り添ったにゃん。「忘れないでね、モフ友よ。離れていても、私たちの絆は最強のブドウのつるよりも強いのにゃん。いつもあなたの心の中にいるにゃん。」

Fuku-chan purred deeply, feeling the warmth of their friendship flowing through her. "And mew in mine, Daikichi. Until our next grape escape together."

ふくちゃんは深くゴロゴロと喉を鳴らし、友情の温かさが自分の中を流れるのを感じたにゃん。「あなたも私の心の中にいるにゃん、だいきち。次のブドウ脱出計画まで、にゃん。」

With a final hug and a sprinkle of magic, Daikichi took to the sky once more, leaving a trail of sparkling paw prints behind him. Fuku-chan watched him go, her heart full of love and grape-titude for their unbreakable bond, stretching from earth to kitty heaven and beyond.

最後のハグと少しの魔法をかけると、だいきちは再び空へと飛び立ち、キラキラ光る肉球の跡を残していったにゃん。ふくちゃんは彼を見送り、地球から猫天国まで、そしてその先まで伸びる二人の壊れない絆への愛とブドウへの感謝でいっぱいになったにゃん。
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【ストーリーの解説】

主人公のチャトラ猫のふくちゃんは、ブドウでできた不思議の国で遊んでいました。そこでふくちゃんは、かつての親友で今は天使猫になっただいきちと(前回の記事から1週間ぶりですね……)再会します。離ればなれになっていた二匹ですが、お互いを思う気持ちは変わっておらず、今でも強い絆で結ばれています。

だいきちはふくちゃんを背中に乗せ、一緒にブドウの国を飛び回ります。甘い香りが漂う中、二匹は大きな声で笑いながら、楽しい時間を過ごします。まるで以前一緒に遊んでいたときのように、純粋な喜びに包まれていました。

しかし、楽しい時間もやがて終わりを迎えます。日が沈み始め、別れの時が近づいていました。だいきちは、離れていてもふくちゃんのことを思い、心の中で結ばれていることを伝えます。そして、また会える日を約束して、天へと戻っていきました。

ふくちゃんは、だいきちとの再会を心待ちにしながら、大切な友情の思い出を胸に日々を過ごすのでした。

このストーリーは、真の友情は時間や距離、そして生と死をも超えるということを教えてくれます。そして、大切な人との別れは悲しいことですが、また会えるという希望を忘れてはいけないということも伝えています。

かつて、本当にこの天使猫のモデルになっている愛猫だいきちを亡くした筆者夫婦は、ペットロス(pet loss)で長い期間辛い思いをしました。おそらく、相棒猫のふくちゃんも同じ想いだったとおもいます。そんな、家族の想いを慰めるために描いた妻の絵を題材に、前回同様ファンタジーを創作してみました。

ふたたびお楽しみいただけましたでしょうか。

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 【猫英語の解説】

1. Meow my gosh:「Oh my gosh(なんてことでしょう)」という感嘆句を、猫の鳴き声「Meow」で置き換えています。
2. grape:「great(素晴らしい)」と「grape(ブドウ)」をかけています。物語の舞台設定に合わせた造語で、猫英語というわけではありません。
3. Paw-sitively:「Positively(完全に、絶対に)」の「Paw(肉球)」での言葉遊びです。
4. purr-fect:「perfect(完璧な)」と猫の喉を鳴らす音「purr」を組み合わせた表現です。
5. sur-purr-ise:「surprise(驚き)」に「purr」を加えた言葉遊びです。
6. feline:「feeling(感じる)」と「feline(猫の)」をかけた表現です。
7. grape-ly:「greatly(非常に)」と「grape(ブドウ)」を組み合わせた言葉です。
8. a-paw-t:「apart(離れて)」の中に「paw(肉球)」を加えた言葉遊びです。
9. grape escape:「great escape(大脱走)」と「grape(ブドウ)」をかけた表現で、ブドウの世界での冒険を表しています。これだけ見ると猫英語ではないですが、猫ならではのちょっとした遊び心から出た造語だとお考えください。
10. grape-titude:「gratitude(感謝)」と「grape(ブドウ)」を組み合わせた造語です。こちらも、これだけ見ると猫英語ではないですが、猫英語を話す流れから生まれた、ちょっとしたダジャレですね。

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【あとがき】

猫英語という言葉遊びは、一見すると実用性に欠けるように思えるかもしれません。しかし、よく考えてみると、猫英語は既存の英単語や熟語に猫に関連する単語を組み合わせるという点で、日本語のダジャレと類似しているのです。では、ダジャレの役割とは何でしょうか? それは、聞き手を笑顔にし、会話を明るく弾ませることにあります。

猫好きのネイティブスピーカーに猫英語を使ってみてください。
「あなたは日本人なのに、どうしてそんなユーモアを知っているの?」
と驚きながらも、きっと笑顔で反応してくれるはずです。言葉の壁を越えて、笑いを通じて心を通わせる―そんな素晴らしい体験を、ぜひ味わってみてください。

さて、今回で「猫と旅と英語」シリーズは第4回目にして最終回を迎えました。もしこの連載が皆様に楽しんでいただけたのなら、ぜひこの記事にハートマークをつけてください。読者の皆様からの高評価が励みとなり、また新たなシリーズが始まるかもしれません。

最後になりましたが、いつの日か、旅先で読者の皆様と偶然お会いできますように。
そのときは、私の愛猫たち(と天使になっただいきち)もきっと一緒です。
皆様との再会を心より楽しみにしています!


この記事を書いた人:長澤大輔
「ゲームで世界中の経営者を育てる」というミッションを掲げ、AIを活用した多言語経営者育成オンラインゲームを開発・グローバル展開。
米国ワイオミング大学政治学部卒業後、株式会社セガエンタープライゼス(現 株式会社セガゲームス)をはじめとするゲーム業界やインターネット業界で経験を積み、筑波大学大学院国際経営MBA修了
MBA在学中に現在の会社を設立し、デジタルハリウッドなどの教育業界での経験も活かしながら、独自の経営ノウハウをゲームに落とし込む。
愛猫と日本全国を旅しながら自社プロジェクトの陣頭指揮を執るという新しいワークライフスタイルを実践し、愛玩動物飼養管理士の資格も持つ。

■ 主な資格ウェブ解析士協会公認ウェブ解析士マスター
マーケティングリテラシー協会公認上級マーケティング解析士

■ 主な著書
主な著書に『IT・デジタルワーカーのための英会話』(ベレ出版)
スタンダードWebリテラシー - ウェブ制作とウェブビジネスの必修知識』(MdN出版)
Webディレクション』『Webプロデュース』(ともに共著、ボーンデジタル)
『旅にゃんこ だいきち&ふくちゃん』(長澤知美と共著、マキノ出版)
『旅にゃんこ 日本の四季をゆく だいきち&ふくちゃん』(長澤知美と共著、イカロス出版)など。

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