2025.08.25 NEW 社長コラム 社長という労働力 先日、BOOK MARKET2025というイベントに出展しました。出版社が一般読者向けの本を販売する即売会です。詳しくは、BERETimesという別の記事で紹介していますので、そちらもぜひご覧になってください。 近年は、こういった出版社の即売イベントが増えています。一般読者の方にとっては、出版社の人間が売り子に立っていることが魅力の一つになっているようです。出版社からしても、自社の本を直接読者に手渡す場面は少ないので、売上創出の目的だけでなく、出版社と読者との交流の場としても期待されているのだろうと思います。 私も、会期の半分程度はブースに立って売り子をしていました。すると「おっ!社長みずから売り子ですか?」と驚かれることがあります。私としては、むしろ自分がやるのが自然、と思っているのですが、社長という肩書はやはり特別に映るのかもしれません。 実は、BOOK MARKETでは、弊社以外でもいろいろな出版社のブースで社長や代表者が売り子をしていました。数名程度の小さな出展社も多いこともその理由ではありますが、もうちょっと大きい会社でも、社長や役員が働いていたところは多いです。おそらく、20社以上のブースで社長が売り子をしていたものと思います。 なぜ社長が売り子をするのか?その理由は、社長が働き者だから、ではありません。いや、出展社には働き者の社長が多いのは事実なので、他社ではそれが理由かもしれませんが、少なくともベレ出版の場合は、それが理由ではありません。他の従業員より社長が売り子をした方が「気軽で、安い」からなのです。 こういったイベントは休日に開催されることが多いので、従業員に働いてもらう場合は休日出勤になります。休日出勤は、働く従業員からしても、あまり嬉しくないと思いますが、経営者の立場からも、できれば避けたいところです。労務管理が結構めんどくさいのです。 その点、社長は労働基準法の対象外ですから、単純です。何日、何時間働いても気にすることはありません。しかも、追加賃金も発生しませんから、ある意味では、もっとも安い労働力と言えます。おまけに、出先での現金の管理は何かあれば管理責任を問われかねず、なるべく引き受けたくない業務です。その点、社長がいれば、当然社長が責任を取れば解決です。簡単! 私が見る限り、出版社の社長さんはフットワークの軽い方が多いので社長という便利な労働力を最大限に活用する、というのはわりとよく見る「出版社あるある」な気がします。もし、こういったイベントにお越しになることがあれば意外な出版社でも社長が働いていたりしますので、こっそり注目していただくとより楽しめるかもしれません。