2026.08.25 NEW 編集部コラム 検査を受ける側になって気づいたこと 先日、健康診断がありました。 以前は臨床検査技師として病院で検査をする側だったので、今でも検査の一連の流れがつい気になってしまいます。とはいえ、いざ自分が検査を受ける側になると、やはり少し緊張するものです。何をするのか分かっているはずなのに、待っている時間はなんとなく落ち着きません。 特に今回は、人生初の3Dマンモグラフィ検査を受けることになっていたので、順番になるまでずっと不安でした。そんな様子が伝わったのか、担当の技師さんは、検査の流れを一つひとつ丁寧に説明してくれ、撮影が終わるたびに「きれいに撮れていますよ」とやわらかく声をかけてくれました。検査が順調に進んでいることが分かって、私は毎回、ほっとした勢いで「ありがとうございます!」と返していました。 検査をする側にいた頃は、限られた時間のなかで、手早く、正確に進めることを意識していた記憶があります。それでも、流れ作業のようにならないよう、説明の仕方や声のかけ方には気をつけていたつもりです。けれど、ほんの少しの待ち時間にもそわそわし、何気ない声かけに思った以上に安心するものなのだと、改めて実感しました。 仕事の内容は違っても、相手の不安や迷いを少しでも軽くする言葉やふるまいは、いろいろな場面で大切なのだと思います。これは編集の仕事にも通じることかもしれません。書籍づくりでも、読者がつまずきそうなところをより伝わりやすい表現にできないか、著者の方と一緒に考えることがあります。そんな一つひとつの心遣いを忘れずにいたいと、改めて感じた健康診断でした。 ミウラ