検索
  • NEW
  • 編集部コラム

“泣ける”生き方

ミラノ・コルティナオリンピックで、りくりゅうペアが金メダルを獲得しました。まるでスケートの神様が舞い降りてきたような素晴らしい演技は、会場を沸かせました。コーチ陣は男泣き、私も感動で目頭が熱くなりました。そして、演技を終えた瞬間に二人が号泣していたのが印象的でした。あの時点では点数や順位はわからなかったはずなので、金メダルを獲ったことによる喜びの涙ではなかったと思います。これまでの壮絶な努力と失敗の末に自分たちの納得できる演技を成し遂げた、ただそれだけで込み上げてくる嬉し涙だったように見えました。勝手ながら想像すると、あの瞬間は彼らにとってメダルも点数もどうでもよかったのではないでしょうか。

人生において、自分が成し遂げたことに対して涙を流したことはありますか? 悔し涙を流したことはありますか? 自分の経験に照らしても、相当な努力や苦闘がなければ、上記のような涙は出ないと思います。その意味で、自分自身が本当にやり切ったかどうかは、結果を受けて涙が出るかどうかで判断できるかもしれませんね。

努力は必ずしも報われるわけではありませんが、その「努力の過程」は豊かな人生や人格を形成するうえでとても大きな価値があると私は信じています。のちに振り返って、「あの時もっとやっていれば」という後悔はなく、確実に前に進めるからです。そもそも物事の楽しみや喜びの源泉は「過程」にあると考えています。仮に練習しないで金メダルを獲れるとしたら、泣くほど喜べるでしょうか?

冷笑主義がはびこり、コスパやタイパなどの効率が称揚され、結果ばかりが注目される世の中で、一歩一歩ひたむきに努力を続けることは苦しいかもしれません。それでも私はそうする人を応援したいですし、自分も見習いたいと思っています。

モリ

学びたい人応援マガジン『まなマガ』

ベレ出版の新刊情報だけでなく、
「学び」に役立つさまざまな情報を月2回お届けします。

登録はこちら

ベレ出版公式SNS

週間ランキング情報やおすすめ書籍、書店様情報など
お知らせしています。ベレ出版マスコット犬「なみへいさん」の
LINEスタンプが登場!