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  • 社長コラム

「これならわかる!」を、わかってほしい

本は中身が肝心、なのは言うまでもありません。しかし、その本が本当に「いい本かどうか」は
実際に手に取って、読んでみないとわかりませんね。少しでも手に取ってもらう機会を増やすためには、タイトルや表紙デザインがやはり重要です。

タイトルを考えるときは、まずはその企画の特長を素直に伝えることを考えます。ただ、独特な切り口のものなら問題ないのですが「オーソドックスなテーマで、内容がいい本」の場合、その良さを伝えるのがなかなか難しいです。

学びの本ですから、基本的にはいつも「この本、すごくわかりやすいですよ!!」ということを伝えたいのですが、そのままだと「○○がすごくよくわかる本」といったありきたりなタイトルばかりになってしまいます。

これまでに出してきたベレ出版の本を眺めると
「○○がまるごとわかる」「だいたいわかる」
「すっきりわかる」「気持ちよくわかる」
「ゼロからわかる」「高校生からわかる」
「理屈でわかる」「なぜがわかる」「意味がわかる」
などなど……いろいろ考えてきましたねぇ。

想定される読者対象や、著者の文章と合うかどうか、なども考慮して、ああでもない、こうでもない、と頭を悩ませます。いろいろと考えた結果、思考が一周回って、「○○がよくわかる」といったベタな表現が魅力的に見えてくることもしばしばあります。正解のない、難しい仕事ですが、ピッタリくる言葉が見つかると快感です。これぞ出版社の醍醐味かもしれません。

ちなみに、この「わかる」の仲間たちの中でも成功例と言えるのが『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』というタイトルです。「親が子供に教える」ニーズを意識した企画ですが、
学んだことを教える姿がタイトルから想起されますし、「他人に教える」というのは、相当理解度が深くないとできません。「これならわかる!」と思っていただくのに効果的なタイトルだったと思います(私が考えたわけではありません)。

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