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  • 編集部コラム

直木賞作家佐藤正午のサイン会に行きたい!会いたい!

佐藤正午の『月の満ち欠け』が直木賞を受賞しました。
デビュー作以来、ほぼ長編小説を読んできた作家なのでしみじみとうれしくて受賞の
次の日、書店に走り、佐藤正午コーナーがどのくらいの規模でできているのかをのぞきに行ってきました。
今まで出たのはほとんど読んでいるのではと思っていましたが、小説以外読んでいなくて、今回エッセー集の単行本をまとめて買ってきました。
エッセーも文章が丁寧で、どこかおかしみがあり味わい深いです。
佐藤正午は佐世保市在住の作家、長年の趣味は競輪。その競輪を舞台にした短編集『きみは誤解している』の冒頭の一文、「ねぇ聞いてる
の?自分のことを僕って呼ぶ人間がギャンブラーになんかなれるわけないって、あたしはいったのよ」この会話だけで、どんな展開になるのか期待して、作品の世界にひきこまれてしまいます。
競輪と作家、といえば阿佐田哲也や伊集院静の渋みを感じますが、佐藤正午はもっとみずみずしくて会話も軽妙です。
青春小説というジャンルがあるかどうかわかりませんが、デビュー作の『永遠の2分の1』からずっと道の途中の迷路の中を佇んでいるような作品が多い。
受賞の記事で佐藤正午が61歳とわかり改めてびっくりしました。作品のイメージからもっとずっと若いと思っていました。
文春オンラインに担当の編集者のインタビュー記事が載っていましたが興味深かったです。佐藤正午さんとのやり取りは基本的にメールと電話でしょうか?という質問に、
LINEです、それも佐藤さんから言われたのをきっかけに担当編集者はLINEをはじめたということです。
佐藤正午関係の記事に目を通し、エッセー『小説家の四季』で作家の身辺雑記を読んだり、今度受賞の贈呈式には佐世保から出てくるのかしらと気をもんだり、少々有名人の
追っかけの気持に近いものがあります。

ワキヤマ

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