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糸井重里と佐藤正午の夢の対談ーずっと聞いていたい!

夢のような一週間でした。ほぼ日刊イトイ新聞で糸井重里と佐藤正午が「小説を書くということ」というテーマで対談しました。糸井重里がお正月にたまたま読んだ『鳩の撃退法』の感想をツイッターに書き込んだのを『鳩の撃退法』の編集者が見て、文庫の解説を依頼されたそうです。その縁で始まった2人の対談企画。対談は、今年の1月下旬、7日間に分けて連載されたのですが、毎日楽しみで、更新される午前11時を待ちわびていました。デパートの開店時間を、時計をちらちら見ながら待っているような心境です。糸井重里が佐藤正午の住んでいる佐世保に出かけて実現した対談は、最初、糸井重里が意中の人を目の前にしてずっとしゃべりっぱなしで、まるで告白シーンです。こんなに多弁だったかな?糸井重里って、もっと対談相手の会話をうまく拾い上げて、頷きながら対談相手の魅力や変な個性を面白がる人ではなかったっけ?コピーライターとして大勢の人に発信してきたミスターマジョリティを自称する糸井重里が、めったに読まない小説を読んで面白がって、そして著者に会いに行く。著者の創作の秘密を聞きたくて実現した2人の対談は、「売れる・売れない」というテーマに突入します。「大勢の人を相手にしている糸井さんが、その大勢の人たちが興味を持たないこのような小説を読んで面白いというのはどうしてですか?」と率直な疑問を佐藤正午がぶつけます。ニヤニヤと受けとめる糸井重里はいつもの余裕を取り戻して対談は佳境に入っていきます。思っていることを素直にぶつける対談は、本当に楽しいですね。この面白さを周りにも伝えたのですが、反応はいま一つでした。楽しい経験を人に伝えるのは難しいですね。

ワキヤマ

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