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  • 編集部コラム

どっちにもよさがある。ミニシアターにて思うこと

とある“映画の日”を利用して、『パリの調香師 しあわせの香りを探して』というミニシアターのフランスの映画を観てきました。原題は『Les Parfums』。直訳の「香水」を邦題にしてしまうと「ドルチェ&ガッバーナ~♪」のイメージになってしまうので、避けられたのかもしれません。

あらすじに、「パリを舞台に、返り咲きを狙う調香師と人生がけっぷちの運転手の奮闘を描くバディムービー。調香師と運転手が、お互い自分にない部分を補いながら共に仕事をこなしていく。」(シネマトゥデイ)とありました。「パリ」「がけっぷち」「奮闘」「仕事」このキーワードだけで、渋谷に出向くことを決意したのでした。主人公の調香師は人との接し方に不器用で、パーティなんかももちろん苦手。でも仕事に対するひたむきな姿勢には胸を打たれます。運転手は調香師の態度に反発しながらもその人間性を理解していくうちに、自身の仕事に対する意識も変わっていきます。

ここでハラハラさせようとか、ここで泣かせようとか、そういう演出はないけれども身体の内側からじんわりと何かがこみ上げてくる、そんな映画でした。大ヒットするメジャーな映画もいいですが、数は少ないながらも観た人の心に深く染み入る映画もいいものです。どっちにもよさがある。大ヒットするメジャーな本もいいですが、数は少ないながらも読んだ人の心に深く染み入るような本に出会えた時は格別ですよね。

バンドウ

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