2025.12.25 NEW BERETimes 「伝わる英語力」を可視化する ―TOEIC Speaking Test の意義 インバウンド需要の回復や、海外企業とのオンライン協業の拡大を背景にビジネスの現場では今、「英語を話す力」「英語で伝える力」がこれまで以上に求められている。そうした中、実際にその力をどう測るのかを体感できる機会として、TOEIC Speaking Testの体験会に参加した。 目次なぜ今、TOEIC Speaking TestなのかTOEIC Programとは何かを改めて知るTOEIC Speaking Test はどう生まれたのか実際に体験して分かった問題のリアルさなぜ人が採点するのか「話す力」が問われる時代を実感最後に—豆ガシャ本キャンペーン実施中!! なぜ今、TOEIC Speaking Testなのか 体験会の冒頭で紹介されたのは、TOEIC Programを日本で実施・運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の使命だ。 「人と企業の国際化の推進に貢献する」という言葉とともに示されたメッセージは、「あなたが世界をつなぐ あなたと世界をつなぐ」。 一人ひとりの英語力が、組織や国境を越えて世界とつながる力になる——体験会を通じて、その意味が少しずつ実感として理解できた。 TOEIC Programとは何かを改めて知る TOEIC Programは、英語によるコミュニケーション能力を測定・評価する世界共通のテスト群で、TOEIC Listening & Reading Test、TOEIC Speaking & Writing Tests、TOEIC Bridge Testsで構成されている。 中でもTOEIC S&Wの特長は、「話す」「書く」というアウトプット能力を直接測定する点にある。体験前は「スピーキングテスト=難しそう」という印象があったが、説明を聞くうちに、むしろ実際のビジネスや日常で使う英語に近い設計であることが分かってきた。 これらのテストは、非営利のテスト開発機関であるETSが開発している。「テストは時として人の人生を左右しうるもの」という理念のもと、信頼性・妥当性・公平性を徹底して重視している点も印象的だった。 TOEIC Speaking Test はどう生まれたのか TOEIC Speaking Testは、英語のスピーキング力を間接的ではなく直接測る必要性の高まりを受け、2007年に開発されたという。対象はNon-Native Speakerで、実際のビジネスや日常で求められる「実需」の英語力を、タスクベースで測定する設計になっている。 試験時間は約20分、全11問。スコアは0~200点(10点刻み)で、発音やイントネーションだけでなく、文法、語彙、内容の妥当性や一貫性まで、多角的に評価される。 実際に体験して分かった問題のリアルさ 体験会では、実際の出題形式の問題を体験することができた。TOEIC Speaking Testは以下のように構成されている。 ■ 初級レベルでは、広告文などの音読や写真を見て状況を描写する問題■ 中級では、身近な話題への応答や資料・文書を読み取って答える設問■ 上級では、あるテーマについて自分の意見と理由を述べる問題 音読問題 写真描写問題 応答問題 提示された情報に基づく応答問題 意見を述べる問題 試験は難易度別に構成されている。初級レベルでは、広告文などを音読する問題や、写真を見て状況を描写する問題が出題される。中級では、身近な話題についてのインタビュー形式の応答問題や、資料や文書を読み取って答える設問が続く。そして上級では、あるテーマについて自分の意見と理由を述べる問題が課される。 いずれの設問も共通しているのは、「正確さ」以上に「相手に伝わるかどうか」を重視している点だ。多少の文法ミスや発音の癖があっても、聞き手の理解を妨げないレベルであれば、大きな減点対象にはならないという説明に、心理的なハードルが下がった。サンプル問題はコチラから ↓TOEIC Speaking & Writing Tests サンプル問題に挑戦 なぜ人が採点するのか TOEIC Speaking Test の採点はAIではなく、人が行っている。体験会ではその理由についても詳しく説明があった。流暢さや正確性だけでなく、「伝える力」「論理の一貫性」「意見の明確さ」といった要素は、人の判断だからこそ評価できるという考えだ。採点者は厳格な選抜と訓練を受け、問題ごとに異なる採点者が担当することでバイアスを排除。さらにScoring LeaderやETS専門家によるモニタリングと統計分析で、スコアの信頼性と公平性が保たれていると聞き、テストとしての裏付けの強さを感じた。 「話す力」が問われる時代を実感 世界の受験者アンケート(Worldwide Data 2024)では、TOEIC Speaking Test 受験者が最も重要視する技能として「リスニング&スピーキング」や「4技能すべて」が挙げられているという。道案内、接客、オンライン会議、外国人上司や同僚との日常会話——英語を「使う」場面が確実に増えている今、TOEIC Speaking Test は自分の英語がどこまで実務で通用するかを可視化する指標だと感じた。「間違ってもいい。とにかく伝える」体験会を通じて、この姿勢こそが評価されるテストなのだと実感した。 最後に—豆ガシャ本キャンペーン実施中!! TOEIC Programでは、学習をより身近に、楽しみながら続けてもらうためのユニークなキャンペーンを実施している。TOEIC公式教材アプリをダウンロードした方の中から、抽選で毎月200名に非売品の『豆ガシャ本TOEIC公式教材』がプレゼントされる。すでにアプリを利用している方も対象であり、気軽に参加できる点が特長である。 豆ガシャ本TOEIC公式教材 『豆ガシャ本TOEIC公式教材』と実際の公式教材との比較写真 豆ガシャ本は、手のひらサイズの小冊子に公式教材のエッセンスを凝縮した特別仕様で、小さいながらも精巧なつくりで手に取る楽しさがあり、学習へのモチベーションを高めてくれる点が魅力。応募期間は2025年10月15日から2026年1月31日までで、詳細は公式教材アプリ内で確認できる。キャンペーン詳細はコチラから ↓TOEIC®公式教材アプリ 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)「人と企業の国際化」の推進を基本理念に掲げ、英語によるコミュニケーション能力の向上とグローバル人材の育成に寄与してきた団体。中心事業であるTOEIC® Program事業をはじめ、出版・ラーニング事業、ならびに各種プログラムを通じて、個人および組織の国際競争力強化を支援している。IIBCの主軸となる【TOEIC® Program】は、世界最大の非営利テスト開発機関であるETSが開発した国際的に信頼性の高いテストである。厳格な基準に基づいて作成され、評価基準は常に一定に保たれており、その高い精度と公平性は世界中で広く認められている。