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当たり前ではない

2026年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この時期、年始のご挨拶で取引先の方にお会いすると、
お決まりのように「厳しいですねぇ」という言葉が出ます。
ベレ出版もご多分に漏れず、それなりに大変です。

出版業界の景気が悪いのは昨日今日始まった話ではないので
もう何年も「厳しい、厳しい」と言っている気がします。
だからといって「悪いのが当たり前」になってしまうのは違うと思っています。
市場環境が厳しいのは事実で、そこは謙虚に受け止めないといけません。
しかし、それを当たり前のものとして受け入れてしまうと、
「これから先も良くならないだろう」と、未来への期待も失ってしまいそうです。

「昨年も悪かった。今年も悪いに違いない」
そう考えるのは自然ですが、未来は何も確定していません。
この不安を払しょくして「今年は昨年と違って、良くなりそう!」と思えるかどうか。
社長としては、社員の皆さんが自然にそう信じられるようなメッセージを出せるか。
それが自分に問われているように感じます。

大きな話として、計画、ビジョン、新規ビジネスの構想など
社長として示すべきものはいろいろありますが、それは一旦置いておきます。
まずはもっとシンプルに、日々の期待感やワクワク感を醸成するために
新刊1点1点を大切に取り扱いたい、と思っています。

新刊の発行は、出版社にとって日常的なことです。
ベレ出版の場合は、平均して月に3点程度の新刊を発行しています。
あまりに日常的すぎて、特別なことではないように感じてしまうときもあります。
でも、他業種で考えれば、新商品の発売というのは一大イベントです。
当たり前のように流してしまうのは、もったいない気がしています。

そんな思いから、数年前から、新刊が届いたときに
オフィスにいる社員が集まって、できたての本を一緒に本を手に取ってみる
ちょっとしたセレモニーを行っています。
著者や編集担当者にとっても、本を1冊作り上げるというのは本当に大変なことです。
多大な時間と労力をかけ、何度も試行錯誤を重ねてようやく完成に至ります。
そうやって生み出された新刊が形になったときには、
まずは盛大にお祝いする気持ちで迎えたい!と思うのです。

「おっ、この新刊、なんだかおもしろそう!」というワクワク感は、
明るい未来への期待と、どこかで繋がっているように思います。
今年もベレ出版としてやるべきことは、
今の世の中に求められる価値を、新刊という形で生み出し続けることです。
改めて今年の新刊予定を見ていると、
なんだかおもしろそうな企画が多くて、ワクワクしてきました。
いい一年にしていきたいと思います。

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