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本のよさがわからない(当たり前すぎて)

出版業界でしばしば重要課題として挙げられるのが「読書推進」です。
このコラムでも何度か書いてきました。
もっと多くの人に読書をしてほしい。
そう思うのは、出版不況から脱却したいという会社の都合もありつつ、
基本的には「本はいいものだ」という考えがベースにあります。

実際、小説やコミックは純粋に楽しいし、実用書は便利だし、
学習書は知識と教養が身について有益です。
ただ、こうした良さは、日常的に読書をしていれば自然に感じられますが
読書習慣がない人にはすぐには理解されないところがあります。

先日、ある会合で登壇された方が
「出版業界の人間にとって、本を読まない人の気持ちを理解するのが難しい」
ということを仰っていて、まったくもってその通りだと思いました。
理解しようとしていないわけではなく、理解したいと思っているのですが、
「関心がない理由」を探るのは相当に難しいですね。
また、業界には幼少期から読書が習慣だった人も多いので、
「自分はなぜ本を読むのか」を自覚しておらず、
人にうまく説明できないということもあります。

「本を読まない人に向けた読書推進」は、そういうわけで大変難しい。
でも、それが実現すれば、非常に大きな意味がありますので、
何とか実現したいと皆さんがんばっているわけです。
私も何かしたいと思いつつ、特に画期的アイディアはないのですが、
まずは本や書店の周りにある「なんとなくおもしろそう」な話題を、
業界内外にもっと発信していくことが大事だと思っています。

先ごろ、春の神保町ブックフェスティバルが開催され、
大変な賑わいを見せました。

🌸春の神保町ブックフェスティバル🌸待望の開催は、快晴と熱気に包まれた二日間でした!

このイベントには、通りすがりの人も「なんか盛り上がってるぞ」と
思わず足を留めさせるようなエネルギーを感じました。
神保町ブックフェスティバルの盛り上がりを見ていると、
出版不況なんて本当は起きていないのでは?という気にさせられます。
この熱気を、なんとかして本に関心がない層にも届けたいと思いました。

神保町BFのような大きめのイベントだけでなく、もっと小さな催しでも、
本の周りでエネルギー、熱気が集まっているところがたくさんあります。
それを地道に発信していけば、徐々に熱が外に伝播していくのでは?
ベレ出版も小さいなりに明るい話題の提供と発信を、
今後も増やしていきたいと思います。

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