2026.04.27 NEW 社長コラム 本のよさがわからない(当たり前すぎて) 出版業界でしばしば重要課題として挙げられるのが「読書推進」です。このコラムでも何度か書いてきました。もっと多くの人に読書をしてほしい。そう思うのは、出版不況から脱却したいという会社の都合もありつつ、基本的には「本はいいものだ」という考えがベースにあります。 実際、小説やコミックは純粋に楽しいし、実用書は便利だし、学習書は知識と教養が身について有益です。ただ、こうした良さは、日常的に読書をしていれば自然に感じられますが読書習慣がない人にはすぐには理解されないところがあります。 先日、ある会合で登壇された方が「出版業界の人間にとって、本を読まない人の気持ちを理解するのが難しい」ということを仰っていて、まったくもってその通りだと思いました。理解しようとしていないわけではなく、理解したいと思っているのですが、「関心がない理由」を探るのは相当に難しいですね。また、業界には幼少期から読書が習慣だった人も多いので、「自分はなぜ本を読むのか」を自覚しておらず、人にうまく説明できないということもあります。 「本を読まない人に向けた読書推進」は、そういうわけで大変難しい。でも、それが実現すれば、非常に大きな意味がありますので、何とか実現したいと皆さんがんばっているわけです。私も何かしたいと思いつつ、特に画期的アイディアはないのですが、まずは本や書店の周りにある「なんとなくおもしろそう」な話題を、業界内外にもっと発信していくことが大事だと思っています。 先ごろ、春の神保町ブックフェスティバルが開催され、大変な賑わいを見せました。 🌸春の神保町ブックフェスティバル🌸待望の開催は、快晴と熱気に包まれた二日間でした! このイベントには、通りすがりの人も「なんか盛り上がってるぞ」と思わず足を留めさせるようなエネルギーを感じました。神保町ブックフェスティバルの盛り上がりを見ていると、出版不況なんて本当は起きていないのでは?という気にさせられます。この熱気を、なんとかして本に関心がない層にも届けたいと思いました。 神保町BFのような大きめのイベントだけでなく、もっと小さな催しでも、本の周りでエネルギー、熱気が集まっているところがたくさんあります。それを地道に発信していけば、徐々に熱が外に伝播していくのでは?ベレ出版も小さいなりに明るい話題の提供と発信を、今後も増やしていきたいと思います。