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あの夏、欲しかったゲームを今買う

最近、私はレトロゲームの収集にハマっています。子どもの頃に遊んだゲームを買い直したり、当時欲しかったけれどお小遣いでは手が届かず、泣く泣く諦めたゲームを今になって購入したりしています。今はアーカイブ配信も充実していますが、配信のない作品も多く、結局は当時の実機を購入して遊んでいます。久々に手にしたコントローラーは驚くほど小さく、現代の洗練されたゲーム機にはない無骨な質感に、年齢を重ねたからこその魅力を感じています。

特にハマっているのがレトロホラーゲームです。『かまいたちの夜』『クロックタワー』『Dの食卓』『学校であった怖い話』『RULE of ROSE』などを購入し、時間を見つけてはプレイしています。なかにはプレミア価格が付き、一本5万円~10万円で取引されるものもあります。かつての子どもたちが30~40代となり、ある程度自由に使えるお金を持つようになった今、「頑張れば手が届く」絶妙な価格設定になっているのも実ににくいところです。先日、久しぶりに『学校であった怖い話』をプレイして驚きました。現代のようなリアルな映像表現はなく、画面の大部分は静止画です。それなのに、クセの強いキャラクターや文章がとにかく怖いのです。マシンの性能に制約があった時代だからこそ、開発者たちは演出やプレイヤーの想像力を巧みに使い、恐怖を生み出していたのでしょう。

 レトロゲームには、遊んでみると「温故知新」という言葉がしっくりきます。現在はPlayStation 5やNintendo Switch 2といった高性能なゲーム機が登場し、映像表現は飛躍的に進化しました。しかし、ゲームとしての面白さという点では、レトロゲームも決して負けていません。特にファミコンや初代プレイステーションの時代は、まだゲームのジャンルそのものが確立途中の時代でした。開発者たちは「こんな遊び方はどうだろう」「こんな表現はできないか」と試行錯誤を重ね、新しいジャンルを切り開こうとしていました。プレイヤーを全力で楽しませようとするクリエーターたちの挑戦や夢が作品の中に詰まっているのです。だからこそ今遊んでも新鮮で、時には現代のゲーム以上に革新的に感じることがあります。レトロゲームには、懐かしさだけではない発見と面白さが詰まっているのです。

ミシマ

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