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  • 編集部コラム

ベレー帽をかぶっていざ臨みます 東京国際ブックフェア

「風の街」シカゴではいい風が吹いていたようです。

何のことかというと、12年ぶりにシカゴで開催された「ブックエキスポ・アメリカ(BEA)」に行かれた方がその会場で感じた“風”のことです。

出版業界紙の「文化通信6月27日号」に、ペイパーウェイト・ブックス代表の大島英美さんの寄稿が掲載されていました。今年の5月に開催された北米最大の出版業界イベントでは、確かに“いい風”が吹いていたということです。

BEAに先だって2015年の出版・書店業界の動向を表す数字が発表されていました。紙の本の売り上げが前年比2.8%アップと2年連続で前年を上回り(コストコ、ウォルマートなどの量販店での売り上げは下がったものの、書店チェーン、独立系書店などの売り上げは逆に5.4%増)、前年よりも売り上げを13%落とした電子書籍に対して健闘していたということでした。

加えて、独立系書店の数が増加しているという事実もあり、そのあたりも“いい風”の源の一つではないかと大島さんは述べられています。BEA会期後半から始まる本のファンのための催しは、積極的な情報交換の場になるなど活気に満ちたものであったようです。

さてここ日本でも、「東京国際ブックフェア(TIBF)」が開催されます。第23回を迎える今回は、例年7月におこなわれていたものを、9月の下旬にずらして開催されることになりました。これは、メインの客層を、一般読者にシフトしていくための試みの一つと聞いています。

我がベレ出版も何年かぶりに、小さなものではありますが、単独ブースを出させていただきます。そして、ささやかではありますが一般読者向けに書籍の販売もいたします。ここではいつも、内容はいいのに本屋さんでは売れなかった…という本が元気に売れていきます。原因はわかりませんが、ブックフェアって、なぜかふだん本屋さんでは目にとまらなかったような本にバチッと出会ってしまうところなのです。

ベレ出版はまだまだ一般の人々に認知されていません(書店の方々にもまだまだ…)それだけに、一人でも多くの人に私たちの本に出会ってほしいと思うのです。

業界の景気についてはよくわかりませんが、今年の有明、東京ビッグサイトにはどんな風が吹くのでしょうか。

ベレー帽をかぶっていざ臨みます。

バンドウ

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