- 社長コラム
神楽坂の大吉さん
今回は社名について書きます、と宣言していましたが、予定を変更して「ベレ出版はどうして今の場所にあるのか?」をお話しします。
ベレ出版があるのは「東京都新宿区岩戸町」。
この「まなマガ」をお読みの方はご承知かと思いますが、江戸の雰囲気で知られる神楽坂エリアにあります。
ちなみに、大久保通りという幹線道路に面しています。
神楽坂・飯田橋・江戸川橋あたりのエリアには印刷会社や製本会社など出版関係の業者さんが多く、出版社を営むには便利な場所です。
しかし、ベレ出版が今のビルへの入居を決めるにあたっては業務の利便性とは別に、とあるきっかけがあったのだそうです。
大久保通り沿いに、34年前から営業している中華料理店があります。
その名は「大吉飯店」。
我々は愛着を込めて「大吉さん」と呼んでいます。
会社を作るにあたってオフィス候補地を探している際、今のビルに向かう最中に、大吉さんの看板を見たある社員が「あ、大吉って縁起いい!!ここがいいです!!」と言ったらしく。その言葉が影響したのか、結局今のビルに入居することになりました。
それから20年、美味しくて、リーズナブルな料金で、量もサービス満点、さらに店主ご夫婦の気さくな人柄に我々すっかり魅了されまして、昼食に夕食に、ときに宴会と、たくさんお世話になってきました。
そんな大吉さんが、大久保通りの拡張工事のあおりを受け、去る3月2日をもって残念ながら閉店となりました。
ベレ出版がこれまで順風満帆に続いてきたのも、
最初にひいた「大吉」くじのおかげかなぁ……
などと思い、しんみりしております。
これからも「大吉」な日々が続くよう、大吉さんのシウマイ定食を思い出しつつ、神楽坂で引き続きがんばっていく所存です。