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  • 社長コラム

雨にも負けず風にも負けず、企画会議

本(出版物)というのは、「少量・多品種」な商品だと言われます。ベレ出版では、年間35〜36点くらいの新刊を発行しています。平均すると、月に3つ程度の新刊=新商品を発売しているのです。20人弱の小さな会社で、毎月3つも新商品が生まれるというのは、考えてみると確かに多いのかもしれません。

例えば「ポテトチップス」のカルビーさんは、公式HPによると社員(連結)が約3,700人いるそうですが(2019年3月末時点)、2019年8月の新商品は13種。洗剤などでおなじみの花王さんは、社員数(連結従業員数)が3万人を超える規模ながら、2019年8月の新商品は56種。桁違いに大きい他業種メーカーと比べてみると、出版社の新商品の数が、規模の割にはいかに多いかがわかります。

新商品を出すか、出さないかは企画会議で決めます。そういうわけで、ベレ出版では年がら年中、企画会議をしています(ほかの出版社も多いはずです)。

当社の企画会議は、原則として社員全員が出席します。本を企画する編集者はもちろんですが、営業も総務も参加しますし、新入社員であろうと、容赦なく入社直後から参加してもらいます。最終決定は社長が行ないますが、その決定に至るまでの議論では若手もベテランも、部署も関係なく、それぞれが意見を出し合います。

議論がかなり白熱して長引くことも多く、とても大事な会議なのですが、ものすごく疲れる会議でもあります。以前、一回で5つも企画案が上がってきたことがあり、このときはもはや限界で、頭から煙がプシューと出そうでした。

しかし、この段階で忌憚のない意見をぶつけ合って企画の方向性をしっかり確立することができるかどうかで、最終的に出来上がる本の質が決まると思っています。著者の先生が持っている知識やノウハウを、活かすも殺すも企画次第。ここだけは妥協するわけにはいかないので、煙が出ようが声が枯れようが、翌日になって熱が出ようが全力で臨むしかないのであります。

うん、がんばろう。

企画に関しては、やはり出版社の“キモ”でおもしろいので、そのうちまた機会を作ってご紹介したいと思います。

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