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  • 社長コラム

ここがヘンだよ出版業界!? 仲のよすぎる出版社

他業界から出版業界に転職してくると、「なんて変な業界なんだと思った!」と驚く方が多いそうです。いろいろ変なことがあるのですが、その一つは「競合しているはずの出版社同士が、やたらと仲がいい」ということです。
コロナ以前は、よその出版社の方と飲みに行くことがしょっちゅうありました。業界内の立食パーティーやゴルフコンペもとても多いです。競合に対するライバル意識もないわけではありませんが、だいたい深く考えず、仲間感覚で付き合っています。

「どうして競合他社とそんなに仲よくできるのか?」と他業界の知人に聞かれたことがあります。理由の一つは、「そもそも出版社は競合しながらも、協力関係にある」ということだと思います。

出版社から書店さんに「この本を置いてください」と交渉する際に、よく似た内容の本が、すでに置いてあったときは、代わりに置いてもらうより、隣に並べてもらった方が目立って売れることがあります。また、同じジャンルの商品を扱っている出版社で手を組んで、合同フェアの提案をすることもあります。

結局のところ、出版社は小さい会社が多いので、1社では難しいことを協力して解決することが多いんですね。交流する中で、営業や企画のヒントを得ることもあります。社内にとどまらず、多種多様な人と交流できるのは出版という創造的な仕事をする上でもプラスだと思います。

コロナ以後、他の出版社の方と会う機会も激減しています。なかなか飲み会を開くのは難しい状況が続きそうですが、出版社同士の「競合しながら協力していく」関係は、時代遅れかもしれませんが、残ってほしいと思っています。楽しい同業飲み会が恋しいですねぇ。

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