コラム

ぶかぶかのベレー帽

今年の大賞は、どの紙(?)に!

紙の販売会社さんからいただく紙の見本帖を開き、眺め、スリスリと触り、指でつまんでめくってみる。この紙で本文ページを作ったとき、どんな一冊になるのか。持ったときの重さ、めくり心地、インクの乗ったときの色の見え方など、どんな風に仕上がるのかを想像する時間は仕事とはいえ楽しいひとときです。

本の企画ごとに、その扱うテーマやレベル、読者層を考慮しながら刷色とも相談し、本文用紙を検討していきます。この本は優しいクリーム色でちょっとふんわりした厚みを出すイメージとか、この本はシャープでインクの乗りもよい白のイメージとか、それぞれにイメージしてから各メーカーの見本帖にあたっていきます。もちろん、これまでに作ってきた本に使用した信頼と実績のある紙は常に有力な候補です。愛着もあります。それでも常に、もっといい紙、企画にマッチした紙がないかと追い求めているところがあります。ですので毎年4月に発表される、ある賞にももちろん注目しています。

今年のノミネートは「OKシュークリーム」「オペラクリームHO」「アルドーレ」「OKプリンス」「大ラフ淡クリームせんだい」「アルトクリームマックス」「OKハルクリーム」「OKライトクリーム」「ソリスト(N)」「オペラクリアマックス」の10点です(京橋紙業さん調べ)。錚々(そうそう)たる顔ぶれですね。なんと一点もかぶっていません! 個人的にはよくお世話になっているあの銘柄が一押しですが、大賞がとれるでしょうか…。

ちなみに昨年の大賞は、「アルトクリームマックス」でした。黄色味が温かく、しなやかで、軽やかで、目の詰まり具合もよく、とてもいい紙です。弊社でも使わせていただいたことがあります。『蜜蜂と遠雷』は史上初のダブル受賞でしたね。さあ、今年の本屋大賞では10点の中からどの紙が受賞(?)するのでしょうか。

バンドウ

2018年03月20日

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