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  • 編集部コラム

極寒の北八ヶ岳

GWに北八ヶ岳に行ってきました。骨折していたせいもあって3年ぶりの山です。しかも今回は単独行ではなく、昔よく一緒に登った友人と2人でのテント泊。麓の天気予報は晴れでしたが、早朝、駐車場に着くと雪が降ってきました。予想外の天気と寒さでしたが、さらに相方がレインウェアを忘れ、Tシャツにフリースしか持っていないことが発覚。本人は登る気満々でしたが、この寒さで一晩明かしたら、凍死間違いなし!結局、売店でもう一枚上着を購入させて、山行は決行することになりました。しかし、登山口まで来ると、ガスと強風で、木々は凍りついて真っ白という状況。登山道は凍った雪でツルツル滑りまともに歩けません。北横岳山頂は極寒のうえ暴風で、5分といられませんでした。「あー、帰りたい」と愚痴をこぼしながら、踏み跡もないような悪路を予定通り双子池キャンプ場まで行ったのでした。池のほとりに幕を張りましたが、寒くて外にいられません。唯一の楽しみが、夕飯のキムチ鍋。身体が芯から温まり束の間の幸福を味わいました。それから朝まではやはり寒さとの戦いです。足が冷え切ってまともに寝れた気がしませんでした。それでも翌日の天気は回復し、気分も持ち直して歩き無事下山することができました。いつも山に行くことが決まると憂鬱になります。準備は面倒だし、荷物は重いし、寒いし、暑いし、歩くのツラいし……。「なんらなら行かなきゃいいじゃん」という声が聞こえてきそうですが、こんなしんどい体験をして帰ってくると、なぜか「やっぱり山はいいな」と思ってしまうのです。いろんなことが起これば起こるほど、楽しい思い出になっちゃうんですよね。みなさんもそんなことありませんか?

モリ

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